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ヴァージンの宇宙船「スペースシップツー」、ロケットによる2回目の超音速飛行を成功
Image credit: Virgin Galactic[写真拡大]
ヴァージン・ギャラクティック社は9月5日、宇宙船「スペースシップツー(SpaceShipTwo)」のロケットモーターによる2回目の飛行試験を成功させた。
スペースシップツーを載せた母機ホワイトナイトツーは9月5日朝8時頃にモハーベ空港を離陸した。上空約13kmでスペースシップツーが切り離され、ロケットモーターを約20秒間噴射し、ロケットによる2回目の飛行試験を成功させた。今回の試験で、スペースシップツーの最高速度はマッハ1.43(秒速487m)に達し、到達高度も約21kmを超え、これまでの記録を全て更新した。また、1回の飛行で全ての技術的なミッションをクリアしたのも今回が初めて。
スペースシップツーはヴァージン・ギャラクティック社が運用する予定のサブオービタル宇宙船で、スペースシャトルのように地球を回る軌道には乗らないものの、一般的に宇宙とされている高度100kmまで達することができる。宇宙空間に滞在できる時間は数分ではあるが、青い地球や黒い空を眺めることができ、また自由落下時に船内は無重量状態になる。現在いくつかの会社によってサブオービタル宇宙船の開発が行われており、その中でもスペースシップツーはもっとも実現に近い機体である。
同社はこれまでに、スペースシップツーのロケットモーターを搭載しない状態での滑空飛行を111回、ロケットモーターを搭載しての滑空飛行を3回実施し、今年4月に初めてロケットモーターによる飛行試験を実施した。今後、スペースシップツーのロケットモーターによる飛行実験はさらに実施し、年内には宇宙(高度100km)に到達させる計画だという。
同社のサブオービタル宇宙旅行サービスは早ければ2014年頃に、ニューメキシコ州のスペースポート・アメリカで開始する予定となっている。元F1ドライバーのミハエル・シューマッハ氏やルーベンス・バリチェロ氏、デザイナーのフィリップ・スタルク氏、イギリスの物理学者スティーヴン・ホーキング博士らが予約しているほか、日本人として、小僧com株式会社の代表取締役会長兼社長である平松庚三氏、民間企業勤務の稲波紀明氏らも参加する予定となっている。
■VIRGIN GALACTIC FLEXES SPACESHIPTWO’S UNIQUE FEATHER MECHANISM IN SECOND SUPERSONIC FLIGHT
http://www.virgingalactic.com/news/item/virgin-galactic-flexes-spaceshiptwos-unique-feather-mechanism-in-second-supersonic-flight/
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