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アイフル、日本取引所など/本日の注目個別銘柄
<9501> 東京電力 508 +8朝方は売りが優勢。汚染水漏洩事故において、タンク周辺から最大で毎時1800ミリシーベルという高線量の放射能が観測されたと発表している。影響の深刻さが一段と強まっている状況を嫌気する格好に。柏崎刈羽原発の再稼働に対する不透明感にもつながる。ただ、短期的な突っ込み警戒感も強まる中、政府では汚染水問題に対する総合政策パッケージを発表と伝わり、その後は買い戻しが優勢に。
大手ゼネコン軒並み高。2020年のオリンピック開催地決定を今週末に控えているが、東京が本命との見方が強まってきている。海外通信社が本命と伝えているほか、主要なブックメーカーのオッズでも東京が最有力の状況となっている。東京招致で最もメリットが期待できそうなゼネコン株には、あらためて期待感などが先行する格好とみられる。
<8515> アイフル 963 +150ストップ高。ノンバンクの個人ローンが回復してきたとの報道が伝わっている。消費者金融各社も2013年度の融資残高は8年ぶりプラスになる見通しとされている。過払金返還問題なども峠を越えるなか、トップラインの反転に伴う業績の急回復などが期待される状況にも。アコムやアプラスなどの強い動きも目立っている。
<4321> ケネディクス 487 +60上げ目立つ。先週末に公募増資の実施を発表しているが、先に新株式発行に係る発行登録を決議しており、増資実施は十分に織り込まれていたものと捉えられる。売り方の買い戻しなどが優勢になる格好か。公募株数は3530万株、オーバーアロットメントによる売出は123万9600株、トータルで現在の発行済み株式数の16%程度の水準となる。
<4578> 大塚HD 2973 -72売り先行。低ナトリウム血症治療薬サムスカの適応拡大について、米FDAでは現状で承認しないと通達しており、嫌気材料視されている。FDA諮問委員会で承認推奨が取れなかったことで株価は一時下落、厳しい状況は想定されていたものの、改めて売り材料と捉えられている。シティでは、維持していた業績予想を下方修正するとともに、投資判断を「1」から「2」へ格下げしている。
<9743> 丹青社 604 -49売り優勢。先週末には上半期業績予想の上方修正を発表、営業利益は7億円から12.2億円に増額修正している。大型商業施設の開業やアミューズメント施設の新改装など受注が堅調に推移したことが背景のもよう。ただ、第1四半期実績は13.5億円であったため業績の大幅な上振れは想定内、むしろ5-7月期は営業赤字の格好となり、今後の業績ピークアウト懸念なども強まる状況か。
<9065> 山九 296 -17大幅続落で連日の安値更新。信用買い残も高水準であり、株価下落に伴って見切り売りも急がれる状況に。三菱UFJでは投資判断「アウトパフォーム」継続ながら、業績予想を下方修正して、目標株価も480円から400円に引き下げている。機工事業のマージン悪化を想定、今期営業利益は会社計画188億円に対して148億円と予想している。
<3799> キーウェア 1070 -300ストップ安。タワー投資顧問の保有割合が6.36%から0%になったと伝わっており、利食い売りのきっかけ材料にされているようだ。生体認証関連として人気化、株価上昇前8月7日から本日の高値まで4倍強の上昇となっていた。本日は同社の他にも、直近で急騰していた中小型株で軟調な動きが目立っている。短期資金もオリンピック関連銘柄へと資金シフトの動きが進んでいるようだ。
<8697> 日本取引所 8480 +710大幅高。早ければ今週中にも日経平均の定期銘柄入れ替えの発表が予想されている。新規採用候補の一社である同社にも期待感が波及しているものと観測される。大和では同社の新規採用を予想、東証と大証の統合を象徴する今年の採用銘柄としては適した銘柄と指摘している。また、最有力候補とされている任天堂も本日は買いが優勢の展開に。
<8022> ミズノ 564 -37売り優勢。オリンピック関連物色の流れには乗れていない。SMBC日興では、投資判断「3」継続で、目標株価を490円から380円に引き下げている。ゴルフ用品を中心に販売が低調、仕入れコストの削減効果も当初想定を下回っているとして、業績予想をさらに下方修正している。今期営業利益は会社計画70億円に対して、47億円と予想しているようだ。
<6961> エンプラス 6510 -730下落率トップ。特に材料は表面化していないものの、足元では液晶部材メーカーで先行き懸念の強まるものが目立ってきており、同社に対しても過度な期待感が低下してきているものとみられる。8月につけた上場来高値の水準は、1年で4倍強にまで上昇した水準である。また、7月29日の安値水準6860円を割り込んでいることで、下値不安からの処分売り圧力も強まる状況のようだ。《FA》
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