NY原油:続伸で106.42ドル、ガソリン上昇や中東情勢に絡む供給懸念も買い要因に

2013年8月24日 07:03

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記事提供元:フィスコ


*07:03JST NY原油:続伸で106.42ドル、ガソリン上昇や中東情勢に絡む供給懸念も買い要因に

NY原油は続伸(NYMEX原油10月限終値:106.42 ↑1.39)。通常取引開始後は、米連邦準備理事会(FRB)の資産購入の早期縮小観測から、前日終値(105.03ドル)を下回る状態となり、米7月新築住宅販売件数の大幅な下振れにも一時売られ、安値104.30ドルをつけた。しかし、その後、資産購入の早期縮小観測の後退で、ドルが下落、株が反発に転じる状況に、原油も買いが優勢になり、106.94ドルまで上昇。それ以降は、106ドル半ば付近での推移が続いた。

カナダの一部石油精製施設のトラブルでガソリン価格が上昇したとされ、原油相場も追随した面があるもよう。また、中東、北アフリカ情勢では、リビアの主要石油ターミナルが依然として閉鎖されている。イスラエルは23日、レバノンに対してロケット弾攻撃への報復として空爆を加えたと発表。エジプトでは、ムバラク元大統領の保釈に反感が高まり、混乱がさらに深まる可能性もあり、原油の供給懸念が引き続き強い状況にある。《KO》

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