新興市場見通し:様子見姿勢が強まる展開か、局地戦が中心

2013年8月17日 15:34

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記事提供元:フィスコ


*15:34JST 新興市場見通し:様子見姿勢が強まる展開か、局地戦が中心

先週の新興市場は、7月下旬以降の大幅下落による需給悪化懸念が重しとなり、換金売り優勢の展開となった。週前半こそ、大幅下落による反動で自律反発狙いの動きが見られたものの、夏休み入りムードの中で売買代金は減少傾向が続き、売買の盛り上がりは欠ける展開に。週末にかけては、円高進行など外部環境の悪化によって日経平均が乱高下となったことも嫌気され、あらためて換金売りが膨らんだ。週間の騰落率は、日経平均が-5.9%であったのに対して、マザーズ指数は-4.5%、日経ジャスダック平均は-2.0%だった。なお、週末のマザーズ市場の売買代金は520億円となり、4月16日以来、約4ヵ月ぶりの低水準に留まった。

個別では、ガンホー<3765>が週間で約11%の下落となった。クルーズ<2138>は、第2四半期の業績減速見通しが嫌気され約23%の急落となるなど、ゲーム関連への換金売りが膨らんだ。また、タカラバイオ<4974>やナノキャリア<4571>、リプロセル<4978>など、バイオ関連からの資金流出も継続した。その他、楽天<4755>やアニコムHD<8715>、地盤ネット<6072>など、決算発表後に値を崩す銘柄も目立っていた。一方、Dガレージ<4819>は米フェイスブックの株価上昇に連れ高となり年初来高値を更新。また、セプテーニHD<4293>はスマホ向け広告大手のメタップス社と業務提携したと伝わったほか、エイジア<2352>は企業向けにフェイスブックの行動履歴と連動したメール配信支援サービスを始めると発表したことが材料視され大幅高となった。

今週の新興市場は、直近の大幅下落によるマインド悪化を背景に、上値の重い展開となりそうだ。7月末以降、マザーズ指数は10%超の急落となっているほか、個別でもガンホーを中心に主力株が調整色を強めており、個人投資家の需給環境は大きく悪化しているとみられる。例年であれば、機関投資家の夏休み入りに伴って、個人投資家主導の中小型株物色が期待される時期ではあるものの、今年は売買代金の減少傾向が続いている。決算発表が一巡し手掛かり材料が乏しくなる中で、物色対象を見出しづらい地合いともなるため、一段と様子見姿勢が強まる可能性もあるだろう。

個別では、値動きの軽いテーマ株などの局地戦が中心となりそうだ。直近では、LINE関連を中心に値動きの軽さを材料視した短期資金による物色が見られており、手掛かり材料が乏しい中でやや消去法的な値幅取り狙いの動きが続こう。また、主力のゲーム関連については、先週末に大幅上昇となったガンホーの動向を睨みながらの自律反発狙いとなろう。

その他、今週は12日にUBIC<2158>、アールテック<4573>、エンJPN<4849>、リプロセル、フェローテック<6890>、13日にUTHD<2146>、ユーグレナ<2931>、オイシックス<3182>、Dガレージ、14日にエムアップ<3661>、レーサム<8890>などの決算発表が予定されている。

なお、13日にはアメイズ<6076>が福証へ上場する。福証単独上場案件は約6年ぶりとなる。IPO市場の活況が続いていることを追い風に堅調なスタートが予想されるものの、直近IPO銘柄の値崩れが目立っており、初値買い投資に対する意欲が後退する可能性がある点には留意したい。《TN》

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