為替週間見通し:米国債償還・利払いの円買い圧力で続落か

2013年8月10日 15:59

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記事提供元:フィスコ


*15:59JST 為替週間見通し:米国債償還・利払いの円買い圧力で続落か
■安倍トレードポジションの手仕舞いとリスク回避で円高推移

ドル・円は、日本銀行金融政策決定会合で金融政策の現状維持が決定されたこと、米国10年債利回りが低下したことで、安倍トレード(日本株買い・円売り)ポジションの手仕舞いが活発化し、99円15銭から95円81銭まで下発した。米国務省が中東や北アフリカでのテロの脅威を警告したことも、リスク回避の円買いに繋がった。

取引レンジは、95円81銭から99円15銭となった。

■米国債償還・利払いの円買い圧力で続落

今後のドル・円は、盆休みで本邦輸出企業からのドル売りオーダーが上値を抑えること、15日の米国債償還・利払い絡みの円買い圧力が強まること、などで上げ渋る展開が予想される。8月の金融市場は、ネガティブ・サプライズに襲われがちだが、米国務省が、中東や北アフリカでのテロの脅威を警告していることで、リスク回避の円買いが優勢となっている。

8月の危機は、1993年、欧州為替相場メカニズム(ERM)が崩壊、1998年、ロシアがデフォルト(債務不履行)宣言、2007年、パリバショックによりサブプライム問題が発覚、2011年、米国債格下げ。

4名の米国連邦準備理事会(FRB)の高官が、9月17-18日の連邦公開市場委員会(FOMC)での資産購入プログラム縮小の可能性を示唆しており、出口戦略のタイムテーブル(工程表)を見極める意味で要注目か。

■日本の4-6月期国内総生産(GDP)速報値(12日)

日本の4-6月期国内総生産(GDP)速報値は、前期比年率+3.6%と予想されており、1-3月期の前期比年率+4.1%からは減速するものの、3四半期連続してプラス成長を記録することが予想されている。アベノミクスによる景気回復持続で、日本株買い、円売り要因となる。

■米国債償還・利払い (15日)

8月15日の米国債償還・利払いは、8月は円高傾向にある、とのアノマリーの象徴的なイベントである。米国債償還・利払いが円転されるならば、円買い要因だが、米国債へ再投資されるのであれば、中立要因となる。

■バーナンキFRB議長の法廷証言(16日)

2008年の政府による保険大手AIGの救済を巡る訴訟で連邦請求裁判事が、バーナンキFRB議長に対して、8月16日に法廷で証言するように要求した。金融政策とは関係ないものの、バーナンキFRB議長の証言内容に注目か。

主な発表予定は、14日(水):(米)7月生産者物価指数、15日(木):(米)6月ネット長期TICフロー、16日(金):(米)7月住宅着工件数・住宅建設許可件数


[予想レンジ]
ドル・円93円00銭-98円00銭《FA》

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