【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ティー・ワイ・オーは底値離脱の動き強める

2013年8月6日 09:28

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 TV-CM制作大手のティー・ワイ・オー<4358>(JQS)の5日株価は10円高の159円まで買われ底値離脱の動きを強めている。

 TV-CM制作事業を主力として、WEB広告などのマーケティング・コミュニケーション事業も展開し、海外子会社など不採算事業の縮小・撤退・売却などによって事業構造改革を進めている。5月にはマーケティング・コミュニケーション事業内で不採算だったテオーリア事業を譲渡した。TV-CM制作市場およびネット広告市場は拡大基調であり、事業構造改革の効果や収益管理徹底などの施策も寄与して一段の収益改善が期待される。

 前期(13年7月期)の連結業績見通し(6月27日に営業利益と経常利益を減額、純利益を増額修正)は、売上高が前期比3.5%増の250億円、営業利益が同3.3%減の14億円、経常利益が同16.2%増の12億70百万円、純利益が同34.8%減の7億30百万円としている。

■前7月期は人員増強の先行投資負担、配当は増配

 TV-CM制作事業で労働環境改善に向けて人員確保に努めたため、人件費の先行投資が発生して営業利益と経常利益を減額した。しかしTV-CM制作事業の受注が好調であり、マーケティング・コミュニケーション事業もWEB媒体広告関連を中心に受注が好調である。今期(14年7月期)についても主力事業の好調に加えて、事業構造改革効果も本格寄与して一段の収益改善が期待される。

 なお6月27日には、前期末の配当について従来予想の年間2円を年間3円(前々期比1円増配)に増額修正するとともに、14年1月末から株主優待制度を再開することも発表した。株主優待制度は毎年1月31日時点で500株以上を保有する株主に対して、保有株数に応じてオリジナルクオカードを贈呈する。

 株価の動き(8月1日付で単元株式数を500株から100株に変更)を見ると、150円~160円近辺の短期モミ合いレンジから下放れる形となって7月30日に142円まで調整する場面があった。しかし大きく下押すことなく反発して8月5日には前日比10円(6.71%)高の159円まで急騰する場面があった。短期調整が一巡して出直り態勢のようだ。

 8月5日の終値154円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS12円22銭で算出)は12~13倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間3円で算出)は1.9%近辺、実績PBR(前々期実績の連結BPS58円32銭で算出)は2.6倍近辺である。

 日足チャートで見ると、8月5日に急反発して25日移動平均線を回復する動きを強めている。また週足チャートで見ると26週移動平均線近辺から反発した。短期調整が完了して水準切り上げの動きが期待される。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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