史上最大の望遠鏡「TMT」建設へ

2013年7月3日 14:03

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 来年度から米ハワイ島で口径30メートルに及ぶ史上最大の望遠鏡「TMT(Thirty Meter Telescope、30メートル望遠鏡)」の建設が開始される。このプロジェクトは日米など5カ国による共同によるもので2021年度の完成予定。太陽系外惑星に生命探査や初期宇宙の銀河形成などの謎に挑む。口径8.2mのすばる望遠鏡と比べると、解像度は赤外線で約4倍、光を集める能力は約13倍と格段に高いものになるという(MSN産経ニュース)。

 日本は約10年前、独自に30メートル級望遠鏡の建設を目指したが、費用が巨額になるため断念。TMTは当初、米国とカナダが主導していたが、日本の意向をくみ、すばると連携しやすいハワイに建設地を決定。これを受けて日本も2009年に参加を決めたという。日本はすばるの経験を生かして、鏡に使うガラスや本体構造などの製造を分担するとしている。

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