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新興市場見通し:短期的な売られ過ぎ感が意識される中で、戻りを試す展開か
*18:11JST 新興市場見通し:短期的な売られ過ぎ感が意識される中で、戻りを試す展開か
先週(6/24-28)の新興市場は、外部環境の先行き不透明感が燻る中で、換金売り優勢の展開となった。週前半は26日のリプロセル<4978>の上場を控えて様子見ムードが強まったほか、人気化期待のIPOに向けた換金売りも膨らんだ。また、5月中旬から続く下落基調によって需給環境も大きく悪化する中でマインドも低下し、積極的な売買は手控えられる格好にも。ただし、リプロセルの初値が公開価格の5倍超となる活況を見せたことが刺激材料となり、週末にかけては自律反発狙いの動きも見られた。なお、週間の騰落率は、日経平均が+3.4%であったのに対して、マザーズ指数は-10.4%、日経ジャスダック平均は-2.4%だった。
個別では、ペプチドリーム<4587>が週間で約36%の大幅下落となった。米ファイザーとの共同研究開発の解消を発表したことが背景で、上場からわずか3週間程度での悪材料によって先行き警戒感が高まった。また、ペプチドリームの急落が他のバイオ関連株にも波及し、タカラバイオ<4974>やナノキャリア<4571>、カイオム<4583>など、主力のバイオ関連が軟調。その他、リプロセルの上場後は材料出尽くし感が意識され、MDNT<2370>やカルナ・バイオ<4572>など、リプロセル関連も換金売りに押された。一方、UNITED<2497>は、スマホの画面を飾り付ける「CocoPPa(ココッパ)」が、全世界でダウンロード数が1000万件を突破したと伝わり上値追いとなった。その他、リプロセルをはじめ、27日に上場したICDAHD<3184>、ジェイエスエス<6074>ともに、初値は公開価格を上回る好スタートを切った。
今週(7/1-7/5)の新興市場は、短期的な売られ過ぎ感が意識される中で、戻りを試す展開となりそうだ。上海株安など外部環境の先行き不透明感は残るものの、日経平均は先週、週間で3%超の上昇となるなど、過度な警戒感は後退する状況。一方で、マザーズ指数は5月に付けた年初来高値から先週は一時、48%の急落となり売られ過ぎ感は強い。テクニカル面でも、200日線がサポートラインとして意識され、27日には長い下ヒゲを残して下げ渋るなど、目先の底入れを示すシグナルも見て取れる。そのため、需給面主導で過度に売り込まれた銘柄を中心に、自律反発狙いの動きが期待できそうだ。
個別では、リプロセルを中心にバイオ関連や直近IPO銘柄などの動向が注目されそうだ。リプロセルについては、先週末の初値形成後に一時急落となったものの、大引けかけては急速に下げ渋り、高値引けとなった。週明け以降は、即日入金規制が解除されるため、短期資金も向かいやすいとみられ、上値を試す展開となれば個人投資家の資金回転も利くことになろう。一方、換金売りが膨らむと、中小型株全体の需給悪化にもつながるため、リプロセルの動向には注意したい。また、リプロセルが賑わう場合には、直近で下落の目立っていたバイオ関連や直近IPO銘柄などに見直しの動きが波及しよう。
その他、先週末にかけて強い動きが見られていた新興不動産関連については、1日に公表される路線価で不動産価格の底入れが確認されると、一段と物色が強まる公算も。なお、今週は新興市場へのIPOはないが、3日に東証1部市場へ上場するサントリーBF<2587>については、IPOの活況が続く中で穏便な初値形成となりそうだ。《FA》
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