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ハッブル宇宙望遠鏡が「今までの理論では説明できない」惑星の痕跡を発見
あるAnonymous Cowardのタレコミより。ハッブル宇宙望遠鏡が、従来の惑星形成理論では説明できない、惑星形成の痕跡を発見したという(アストロアーツ)。The Voice of Russiaでは「存在するはずのない」巨大惑星を発見と表されているが、話はそう単純では無い。
議論されているのは、地球から約176光年離れた「うみへび座TW星」。直径は太陽の1.08倍、質量は約0.7倍、生まれてから約800万年という爆発変光星だ。この星の中心から最低でも約60億kmからの周囲にはチリとガスの円盤が広がっており、その半径は約330億kmと言われている。ところが、この円盤のうちTW星から約120億kmの部分に幅約30億kmの隙間が発見された。これは、うみへび座TW星の周囲に惑星が形成されつつあり、その重力の影響で隙間が出来ていることを示しているという。
ところが、従来の理論では惑星の形成には1000万年がかかり、また惑星がその星系の中心となる恒星から離れるほどこの時間は長くなる。つまり、誕生から800万年と推測されるうみへび座TW星では、従来の理論では惑星は存在するはずのないものなのである。
また、今年1月より本格的な観測が開始されたアルマ望遠鏡の観測結果では「惑星があるのにその外側の領域に砂粒より大きな粒子が存在しない」ことも確認されており、これも従来理論では説明できないという。
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