【今日の言葉】企業に役員異動はつきものだが、今回はちょっと変

2013年6月14日 13:59

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  『企業に役員異動はつきものだが、今回はちょっと変』=川崎重工業の13日に公表した代表取締役及び取締役の異動が話題となっている。

  株式会社であれば役員異動は珍しくないことだが、異動の理由が、「3名の取締役が他の多数の取締役の意向に反した業務遂行を強行しようとするなど取締役会を軽視した行動があったため」と発表しているからおだやかではない。これだけの発表資料では一般の人には詳細は理解できない。そこが記者会見のよいところで、報道によると異動は異動でも臨時取締役会で社長を解任、簡単に言えばクビにしたという。

  さらに、その背景には解任された社長が三井造船との統合を反対意見を無視して進めたことがあるという。三井造船との統合記事をスッパ抜いたのは4月22日付けの日本経済新聞で当時の株価は330円ていどだったが、5月22日には401円と2007年11月以来、5年半ぶりに400円台へ買われた。この報道に対し会社側はそのような事実はないと公表したという。

  「提携交渉などは極秘に行われるため交渉過程での発表は難しいことは分かるが、ここに来て三井造船との交渉は白紙に戻すということは結局、その事実はあったわけだ」(中堅証券)。

  こうした経緯を今後マーケットがどう消化していくか注目される。今日のところは全般相場の反発もあって27円高の333円と4月の材料表面水準まで戻してはいる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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