今日の為替市場ポイント:TPPについて新たな動き

2013年6月10日 08:25

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記事提供元:フィスコ


*08:25JST 今日の為替市場ポイント:TPPについて新たな動き

先週末7日のドル・円相場は、東京市場では97円52銭から95円55銭で軟調推移。欧米市場では、一時94円98銭まで下落したが、97円80銭まで反発し、97円59銭で取引を終えた。

日本の交渉参加が決まっている環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)について、新たな動きが出ている。TPPに為替操作に対する新たな規定を追加するよう230名の米下院議員(民主党と共和党)がオバマ大統領に求める書簡に署名した。報道によると、米国がTPP交渉を進めるに当たって、為替操作への対策で合意することが必要であり、TPPに為替に関する規定を加えることを要望している。これによって不公平な貿易慣行への対応能力が強化されるものと期待されているようだ。

すでに、一部の議員や業界団体からは、日本は輸出拡大を狙って為替相場を円安に誘導しているとの懸念が出ていたが、TPPに為替に関する規定が追加された場合、日本銀行による大規模な金融緩和策(質的・量的金融緩和策)が問題視される可能性との声が聞かれている。

マスコミ報道によると、米通商代表部(USTR)のカトラー代表補は5月14日に行った講演で、「円安について、多くの懸念の声を聞いている」と述べており、カトラー氏は「この問題は政府が精査することになる」との見方を示している。

本日10日のドル・円は、98円前後で取引される見込み。ポジション調整に絡んだ円買いは7日までに一巡した可能性がある。米雇用環境の改善は続いていることから、ドル・円は97円台後半で下げ渋る可能性がある。
《KO》

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