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新興市場見通し:神経質な展開もIPO銘柄の動向に関心が高まる
*16:30JST 新興市場見通し:神経質な展開もIPO銘柄の動向に関心が高まる
先週(6/3-6/7)の新興市場は、外部環境の先行き不透明感が強まる中で、換金売りが膨らむ展開となった。急速な円高進行、日経平均の大幅下落によって個人投資家のマインドは大きく悪化。5月中旬からの下落トレンドの継続によって需給環境も悪化する中で、リスク回避の売りが膨らむ格好に。週末にかけては、信用取引の追い証発生に伴う換金売りが懸念される中で、押し目買い意欲も強まらず、マザーズ指数は6日に13%、7日に11%の急落となった。なお、週間の下落率は、日経平均が6.5%であったのに対して、マザーズ指数は24.4%、日経ジャスダック平均は12.3%だった。
個別では、バイオ関連株が軒並み急落となり指数を押し下げた。週初こそ、リプロセル<4978>の上場を控えてMDNT<2370>やコスモ・バイオ<3386>、PSS<7707>などが賑わったが、地合い悪化を背景に利益確定の動きが早まり換金売りが膨らんだ。また、ガンホー<3765>やクルーズ<2138>、コロプラ<3668>など、ゲーム関連株も大幅下落となった。その他、楽天<4755>やサイバーエージ<4751>など主力のネット関連についても、円高進行にも関わらず押し目買い意欲は強まらず。一方、ケンコーコム<3325>は一般用医薬品(大衆薬)のインターネット販売の解禁が決定したことが好感されたほか、UNITED<2497>はスマートフォン向けの無料アプリ「CocoPPa(ココッパ)」への関心が高まり急伸となったが、週末にかけては手仕舞い売り優勢に。
今週(6/10-6/14)の新興市場は、需給整理が一巡するタイミングを待ちながら、引き続き、神経質な展開となりそうだ。先週末の米雇用統計を無難に通過したことで、外部環境に対する過度な先行き警戒感は後退するとみられる点は支援材料。一方、先週までの急落によって中小型株の需給環境は大きく悪化し、個人投資家のマインドも悪化しているとみられ、積極的に押し目を拾う動きは限定的となる可能性がある。先週末にかけてマザーズ指数は連日で10%超の急落となったが、売買代金も膨らむセリング・クライマックスは見られておらず、需給整理には時間を要する印象がある。なお、10-11日に開催される日銀金融政策決定会合を受けて、景気敏感系の大型株に買い安心感が高まると、中小型株が物色の圏外に置かれてしまうことも想定しておきたい。
個別では、IPO銘柄の動向に関心が高まることになりそうだ。今週は、11日にペプチドリーム<4587>がマザーズ市場へ、13日に横田製作所<6248>がジャスダック市場へ上場する。4月末に上場したオークファン<3674>まで19社連続でIPOの初値は公開価格を上回るなど、IPO市場の活況が支援材料となり、両社とも好スタートが期待される。先週までの新興市場の急落は懸念材料となるが、需給環境が大きく悪化した既上場銘柄よりも、手垢の付いていない新規上場銘柄の方が選考されるとみられ、直近の地合い悪化によるネガティブなインパクトは限定的とみる。また、IPOの活況が低迷する新興市場の起爆剤となり、個人投資家のマインド好転につながるかも注目されよう。
その他、ペプチドリームが好スタートを切るとバイオ関連株、地合い好転によって好業績のゲーム関連株などに押し目狙いの動きが強まるか。ちなみに、今週は11日からゲーム見本市E3が開催されることも、ゲーム関連の見直し材料となる可能性がありそうだ。
《FA》
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