【編集長の視点】セーラーは1Q連続赤字業績織り込み通期純利益黒字転換を買い直し底上げへ

2013年6月5日 09:15

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄ウオッチ>

 セーラー万年筆<7992>(東2)は、今年5月9日に発表した今12月期第1四半期(1Q)業績が、連続赤字で着地し、全般相場の急落も波及して40円台央固めと調整しているが、12月通期純利益が黒字転換する期初予想には変更はなく、再度の底上げに発進する展開が見込まれる。5月15日に複合筆記具の新シリーズ第1弾「優美いろは琳波」を発売したことや6月8日から17日まで銀座・伊東屋でセーラー万年筆フェアを開催することも、文具事業の展開力強化につながるとしてサポート材料になりそうだ。

 同社の1Q業績は、文具事業では高価格品の売り上げが回復に転じてきたものの、まだ本格回復に至らず、ロボット機器事業も、国内企業の設備投資先送り、海外受注の低調推移などから伸び悩み、純利益は、1億4800万円の赤字(前年同期は500万円の赤字)と苦戦した。ただ12月通期業績は、期初予想を据え置き、純利益は、7800万円(前期は1億2600万円の赤字)と黒字転換を見込んでいる。

 前期に営業利益が6期ぶりに黒字転換し、今期は純利益でも黒字転換を予想しているもので、文具事業では効果的な新製品投入や原価低減プロジェクトのいっそうの推進、ロボット機器事業では、今年4月に発売した新製品「RZ-A」を中心に主力の射出成形用取出ロボットを拡販することなどが寄与する。文具事業は、相次いで中高級の新製品を発売、6月8日から開催されるセーラー万年筆フェアでは、この新製品を一堂に展示する予定であり、強力なアピール材料として業績と株価に好影響を与えると想定される。

 株価は、今期純利益の黒字転換予想に文具事業の新製品発売ラッシュが加わって年初来高値60円まで4割高してほぼ往って来いの調整をした。高値からの調整は、日柄調整の1カ月を含めて値幅調整も十分であり、底上げに再発進しよう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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