【株式評論家の視点】アイシン精機はトランスミッションの成長を評価、今期は最高益更新へ

2013年5月29日 10:48

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄の見所>

 アイシン精機<7259>(東1)は5月23日の市場大暴落の日に年初来高値4245円を示現、そこからは全般安に巻き込まれる展開となったが、28日には3845円と高値を視野に置く水準にまで買い直され、先高観を継続する流れとなっている。

 前2013年3月期こそ売上げ2兆5296億円と前々期比9%増、営業利益は1488億円と同33%増益を確保する好決算となった。しかし、今2014年3月期は売上げ2兆6500億円と前期比4%増、営業利益は1550億円と同4%増の小幅増収益の見遠しである。

 海外自動車生産の拡大は追い風になるものの、グローバル体制構築に向けた研究開発費の増加や、積極的な設備投資の再開による減価償却費の増加などが負担となることが、小幅な営業増益にとどまる要因し。ただ、為替レートの前提は、1ドル=90円(前期は83円)、1ユーロ=120円(同107円)と、きわめて慎重な設定だ。従って、今期増額を見越した、アナリスト筋の評価は軒並み最上位にランクされている。

 同社は乗用車用オートマチックトランスミッションを手がけており、新興国などでの装着率アップの流れに乗り中期的な成長力が高い評価につながっている。高採算な乗用車用オートマチックトランスミッションを主軸に、フォルクスワーゲン・アウディ向けの拡販が引き続き進むほか、プジョーシトロエン向けなどにも販売を伸ばす見通し。

 海外展開では中国で2つの生産会社を立ち上げる。今年中頃から蘇州市に年24万台の生産能力で、2014年末頃から天津市に約40万台の生産能力で立ち上げる予定。中国の売上げは足元では正常化に向かってきている模様。トヨタだけでなく、トヨタ以外への乗用車用オートマチックトランスミッションの拡販が見込めるだけに、同社の収益押し上げの強力パワーになりそう。

 今3月期の営業利益は2008年3月期のピーク利益1804億円を更新の可能性が強い。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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