ハッブル宇宙望遠鏡、環状星雲M57の新しい姿を捉える

2013年5月24日 16:00

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記事提供元:sorae.jp

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  アメリカ航空宇宙局(NASA)は5月23日、ハッブル宇宙望遠鏡によって撮影された環状星雲(M57、NGC6720)の新しい画像を公開した。

  これまでの観測で、環状星雲は単純にベーグルのような形をしていると考えられていたが、ハッブル宇宙望遠鏡による新しい観測では、輝くガスが環状星雲の周りを取り囲んでいることが新たに分かったという。
 
 環状星雲は地球から約2000光年離れている惑星状星雲で、まるでリングのように見えることからリング星雲やドーナツ星雲とも呼ばれている。古くから発見されており、その美しい姿はアマチュア天文家の間でも人気な観測対象となっている。

  この画像はハッブル宇宙望遠鏡の可視光及びアリゾナの大双眼望遠鏡(LBT)の赤外線で撮影された画像を合成したもので、青色はヘリウム、緑色は酸素、赤色は水素を示している。

 写真=NASA。

 ■Hubble reveals the Ring Nebula’s true shape
http://www.nasa.gov/mission_pages/hubble/science/ring-nebula.html

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