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日産、欧州向け次期型コンパクト車をルノーの欧州工場で生産
日産自動車は26日、次期型マイクラ(日本名:マーチ)を、ルノーの欧州域内の工場で生産することを決定したと発表した。同モデルは2016年に生産開始する予定で、欧州の左ハンドル市場に供給される。
日産は中期経営計画「日産パワー88」のもと、同期間中、平均6週間に1車種、新型車を投入する予定。これに伴い、日産の生産工場はフル稼働の状況となることが見込まれており、ルノー・日産アライアンスの中でさらなる生産能力の検討が必要になった。
日産では、欧州やロシア市場での販売拡大を受け、欧州および現在マイクラを生産しているインドの工場が中期的にはフル稼働になると見込まれている。このため、今回ルノーに生産を委託することは、日産にとって投資の抑制、為替影響の低減、さらにサプライチェーンの短縮による在庫削減などの効果が見込まれるという。
今回の決定について、日産の欧州地域を担当するマネジメント・コミッティー議長であるトレバー・マン副社長は、「日産は既にパワートレーンをルノーのクレオン工場に、また、NV400小型商用車をバティリ工場に生産委託している。次期型マイクラは年間82,000台の規模で欧州のルノー工場で生産する予定。これにより、経済面や物流面での利点を享受することを期待している」と述べている。
日産マイクラは一部市場ではマーチとして販売されており、日産自動車の誇る最も認知度の高い車種のひとつ。マイクラは、グローバルに販売される車種として、今後も日産のグローバル生産戦略に基づき欧州以外の地域でも生産される予定。
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