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【銘柄診断】トシン・グループは業績微増も自己株取得など需給好転、動き煮詰まる
<業績&株価分析>
トシン・グループ <2761> (JQS)は、電設資材や住宅設備機器の卸売事業を展開している。
今期(13年5月期)連結業績見通しについては、売上高が前期比0.1%増の437億50百万円、営業利益が同0.6%減の24億10百万円、経常利益が同0.3%減の32億35百万円、純利益が同5.5%増の18億円としている。地デジ特需の反動減や設備投資抑制の影響などで全体としての需要は低調だが、LED照明関連が堅調な模様である。通期予想に対する第2四半期累計(5月21日~11月20日期)の進捗率は、売上高が50.0%、営業利益が54.5%、経常利益が54.2%、純利益が57.1%と概ね順調な水準だった。足元の景況感改善などの効果なども考慮すれば通期上振れの可能性があり、来期(14年5月期)の収益拡大も期待されるだろう。
8月6日発表の自己株式取得(取得株式総数の上限60万株、取得価額総額の上限15億円、取得期間12年8月7日~13年7月31日)については、2月28日時点で取得株式総数10万6500株、取得価額総額2億3194万5200円となっている。なお3月4日に大証J-NET市場での自社株式取得を発表し、5日に4万700株を取得(取得価格2260円)した。
株価の動きを見ると、12年12月28日に2750円まで急騰する場面があったが、反落後はやや小動きとなり足元では概ね2200円~2300円近辺で推移している。3月11日の終値2265円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS178円60銭で算出)は12~13倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間52円で算出)は2.3%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS3061円62銭で算出)は0.7倍近辺である。
日足チャートで見ると25日移動平均線を挟んでモミ合う展開だが、週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって下値を切り上げ、調整一巡感も強めている。第3四半期累計(5月21日~2月20日期)の業績発表が接近して、通期上振れに対する思惑が広がる可能性もあるだろう。自己株式取得も需給面での支援材料であり、景気回復期待で12年12月の高値に接近する可能性がありそうだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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