関連記事
NASAの火星探査車「オポチュニティ」、火星滞在10年目が始まる
Image credit: NASA[写真拡大]
米航空宇宙局(NASA)の火星探査車「マーズ・エクスプロレーション・ローバー・オポチュニティ」が1月25日、火星へ着陸して丸9年を迎え、火星滞在10年目がいよいよ始まる。
NASAは火星表面を移動しながら探査する無人探査車として、2003年6月と7月に同型の「スピリット」(MER-A)と「オポチュニティ」(MER-B)を打ち上げた。先に打ち上げられた「スピリット」は2004年1月3日に火星への軟着陸に成功し、その3週間後の25日に「オポチュニティ」も火星軟着陸に成功した。
両探査車はもともと90日間の活動予定だったが、「スピリット」は通信ができなくなる2010年3月まで、約6年間活動し、赤道付近に着陸した「オポチュニティ」は未だに活動を続けている。
他の惑星に着陸し、10年もの間活動する探査機は異例とも言える成功例だが、ジェット推進研究所のローバープロジェクト・マネージャーであるジョン・カラス(John Callas)博士は「どれほど長い間動いて、どれだけ遠くへ移動したことは重要ではありません。本当に重要なのは科学探査での発見や、どれだけミッションを達成できたことなのです」と述べている。
「オポチュニティ」は今月、エンデバー・クレーターを調査しており、着陸記念日に合わせてこの「マティアビッチの丘」のパノラマ画像が公開された。
■NASA's Veteran Mars Rover Ready to Start 10th Year
http://www.nasa.gov/mission_pages/mer/news/mer20130122.html
【関連記事】
・NASAの火星探査車「キュリオシティ」、掘削準備完了
・NASA、新たな火星探査ローバーを2020年に打ち上げへ
・マーズ・サイエンス・ラボラトリー、火星から音楽を送信
・MRO、降下中のマーズ・サイエンス・ラボラトリーを撮影
・マーズ・サイエンス・ラボラトリー、火星着陸成功
スポンサードリンク