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各社サービスの差別化を進める電子書籍ストア
楽天 <4755> のコボ、アマゾンのキンドルなど、話題の電子書籍リーダーが目白押しとなった2012年。電子書籍専用端末のみならず、多機能なタブレット端末の普及もあり、急激に市場が拡大している。この市場拡大に呼応するように、電子書籍コンテンツを提供するサービスが乱立。各社が他サイトとの差別化を進めるべく、様々な施策を進めている。
18日、「電子貸本Renta!」を運営するパピレス <3641> が、TSUTAYA.comとした提携もその一つであろう。これにより、エンタメ総合サービスサイトTSUTAYA.comから電子書籍販売サイト「電子貸本Renta!」のサービスが利用できるようになる。パピレスの運営する「電子貸本Renta!」は、コミック・小説・実用書等取り扱いタイトル数約38000冊(2012年12月現在)を揃える電子書籍を48時間or無期限で、利用可能なサービスである。今回の提携により、TSUTAYA.comのユーザは、「電子貸本Renta!」での購入代金をT―IDで登録したクレジットカード決済で支払うことができるようになり、また「TSUTAYA.com×電子貸本Renta!」で電子書籍を購入すると、Tポイントを貯めることも可能になる。
東芝 <6502> やNEC <6701> と資本提携するBookLiveは、78070タイトルを揃える比較的充実した電子書籍ストアであるが、三省堂書店との戦略的パートナーシップを結び、店頭での電子書籍の販売を開始。「eBookJapan」を運営するイーブックイニシアティブジャパン <3658> は、日本国内で初めて、eBookJapanのブックアプリリーダーがアマゾンアプリストアで承認され、Kindle FireやKindle Fire HDでの利用を可能にするなど、対応端末の拡充に努めている。また、今回提携を発表した「電子貸本Renta!」の大きな特徴は、一度購入した電子書籍はどの端末でも閲覧可能になるクラウド型コンテンツ配信モデルであるなど、各社がコンテンツ数だけではないサービスの拡充に努めている。
本格普及を始めた電子書籍であるが、来年以降、乱立したサービスの提携や淘汰が進むであろう。今年大きく膨らんだ市場が、どういった動向を辿るのか、注目が集まるところであろう。
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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