【アナリストの眼】ラクーン株価、改めて好業績見直す展開に、PER割安

2012年12月12日 09:25

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<業績&株価分析>

  衣料・雑貨分野の企業間電子商取引サイトを運営するラクーン <3031> (東マ)は11月30日、今期(13年4月期)第2四半期累計(5~10月期)の連結業績を発表した。株価は材料出尽くし感で一旦は反落したが、あらためて好業績見通しを評価する動きが期待されそうだ。

  第2四半期累計は売上高が前年同期比9.2%増、営業利益が同37.8%増、経常利益が同44.3%増、純利益が同14.6%減だった。締め支払い決済サービス「Paid」事業と売掛債権保証事業の先行投資などで人件費が増加したが、主力のEC事業が順調に推移して営業増益だった。純利益については本社移転費用の特別損失計上で減益だった。なお、第2四半期末(12年10月)の企業間電子商取引サイト「スーパーデリバリー」の会員小売店舗数は前期末(12年4月)比1434店舗増の3万4339店舗、出展企業数は同45社増の1042社となった。

  通期業績の見通しについては前回予想を据え置き、売上高が前期比9.9%増~13.2%増、営業利益が同14.3%増~21.4%増、経常利益が同12.8%増~20.3%増、純利益が同0.9%増~10.1%増としている。EC事業で「スーパーデリバリー」の利用が増加基調であり、「Paid」サービスの加盟企業も順調に増加している模様だ。通期会社予想(レンジ予想の中間値で算出)に対する第2四半期累計の進捗率は、売上高が46.6%、営業利益が44.3%、経常利益が45.8%、純利益が24.4%である。期後半に向けてのサイト利用拡大を考慮すれば概ね順調な水準だろう。

  株価の動きを見ると、業績発表前に動意付いて11月29日には年初来高値となる7万2500円まで上昇する場面があった。しかし業績発表後に急反落して12月7日には6万100円まで調整する場面があった。材料出尽くし感が強まったようだ。12月11日の終値6万2100円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社レンジ予想の連結EPSの中間値6331円90銭で算出)は9~10倍近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS6万7498円40銭で算出)は0.9倍近辺となる。

  日足チャートで見ると、25日移動平均線を割り込んで目先的には調整局面のようだ。ただし週足チャートで見ると26週移動平均線を維持しており、上昇トレンドの押し目局面と言えそうだ。今期好業績見通しを評価して上値を試す展開が期待されるだろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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