NASA の惑星間インターネットを実現するDTN

2012年11月15日 10:20

印刷

記事提供元:スラド

 taraiok 曰く、

 NASA が開発を進めてきた「惑星間インターネット」。先月には国際宇宙ステーション上のノートパソコンから、ドイツの欧州宇宙運用センターにあるレゴのロボットを制御するというデモが行われた。軌道上の宇宙船から隔惑星の表面上に降下させたロボット探査車を制御するというシナリオをシミュレートすることが目的だったとのこと (AnewDomain の記事ITProProtal.com の記事本家 /. 記事より) 。

 惑星間インターネットでは、Vint Cerf 氏と JPL (ジェット推進研究所) が開発したDTN (Delay Tolerant Network) とBundle Protocol (BP) を使っている。TCP/IP との差は、宇宙空間のような伝送遅延や伝送失敗、通信切断が多発するような劣悪な通信環境でもエンドツーエンドの情報伝達を可能にするものらしい (通信ソサイエティマガジン No.16 の解説論文「DTN技術の現状と展望」(PDF) 参照) 。記事では、DTN システムは深宇宙ミッションでの探査機との長距離通信だけでなく、火星の軌道上から地表に下ろしたロボット探査車を制御する方法として使われる可能性もあるとしている。

 スラッシュドットのコメントを読む | サイエンスセクション | 通信 | NASA

 関連ストーリー:
惑星間でのインターネットを目指しNASAが実験に成功 2008年11月21日
惑星間インターネット構想、始動す 2001年07月28日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事