【編集長の視点】巴工業は10月期期末が接近し安値水準で高配当利回り買い妙味

2012年10月19日 10:06

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄ウオッチ>

  巴工業 <6309> は、9月7日に年初来安値1300円をつけ底固めを続けているが、10月期期末接近とともに高配当利回り買いで底放れに向け動意含みとなってきた。年間配当40円を期末に一本で実施、高配当利回りランキングの上位常連株として、インカム・ゲインのほか、キャピタル・ゲイン妙味も膨らませている。

  同社の配当は、前期に創業70周年の記念配当5円を普通配当35円に上乗せして40円(前々期実績35円)と増配したが、今期は、今期業績の見通しや財務面の推移見通しを勘案して普通配当を5円増配して、年間配当を40円として前期横ばいを予想している。このため年間配当利回りは、2.8%と東証1部全銘柄平均の2.35%を上回り、10月期決算会社の配当利回りランキングの上位にランクインする。

  一方、今10月期業績は、今年5月には下方修正されたが、経常利益は、期初予想の26億9000万円が25億9000万円(前期比0.2%減)、純利益が、16億6000万円から16億3000万円(同44%減)にそれぞれ引き下げられたが、小幅下方修正にとどまり、1株純利益は、163.3円と高水準を維持する。

  機械製造販売事業で国内官需向けが伸び悩み、海外向け案件も繰り延べられ、化学工業製造販売事業でも国内新規商流開発が不調で、中国のコンパウンド事業が低迷したことが要因となったが、北米の油井掘削向け遠心機械や香港の高機能樹脂や成形機販売ビジネスなどは伸長した。

  株価は、今期業績の下方修正で年初来安値まで200円安し1430円を戻り限界とする100円幅の底値固めを3カ月経過、日柄・値幅調整とも十分となっている。インカム・ゲイン狙いとともに、PER8倍台の割安修正でキャピタル・ゲインも狙えよう(本紙・編集長浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【注目のリリース】アイフラッグは営業外収益も含めて増額修正し見直し機運(2012/10/18)
【相場熟者が答える投資相談】GSユアサ、24ヶ月線の465円前後までの戻りは期待できそう(2012/10/17)
急騰銘柄を徹底予想する日刊株式投資情報新聞(メルマガ無料)好評!会員が急増中(2012/07/20)
プロの記者が急騰銘柄を徹底予想!日刊株式投資情報新聞(無料)メルマガ登録受付中!(2012/07/20)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事