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【アナリストの眼】小野建株価モミ合い煮詰まる、1Q低調織込み下期急上昇を注目
<業績&株価分析>
小野建 <7414> は、北九州を地盤とする鋼材・建設機材の専門商社で、販売エリア拡大と加工事業拡大を推進している。株価は安値圏で推移しているが、今期(13年3月期)業績下振れ懸念を織り込んだ可能性もあり、ほぼ底値圏だろう。
今期連結業績についての会社予想は、売上高が前期比4.7%増、営業利益が同39.5%増、経常利益が同34.1%増、純利益が同42.3%増の増収増益見込みとしている。ただし、第1四半期(4~6月期・1Q)実績は計画を下回り、通期会社予想に対する進捗率もやや低水準だった。販売エリア拡大戦略も寄与して数量ベースでは堅調な模様だが、鋼材市況低迷の影響を受けた。さらに、鋼材市況の低迷が想定以上に長期化しているため、通期見通し下振れの可能性が高いだろう。
株価の動きを見ると、上値を切り下げて10月以降は概ね600円~630円近辺の安値圏で推移している。今期業績見通しの下振れに対する警戒感を強めた形だろう。ただし5月11日の年初来安値600円を割り込むことなく、下値固め完了感も強めている。17日の終値627円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS103円68銭で算出)は6倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間30円で算出)は4%台後半、実績PBR(前期実績の連結BPS2229円08銭で算出)は0.2倍台である。
週足チャートで見ると、26週移動平均線に押し戻されて上値を切り下げる形だが、一方では600円近辺が強力な下値支持線となっている。足元の水準はほぼ底値圏だろう。今期業績見通しの下振れ懸念をある程度織り込んだと考えられ、第2四半期累計(4~9月期)決算発表がアク抜け感に繋がる可能性もあるだろう。もみ合いが煮詰まっていることから狙われる可能性も予想される。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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