パイプドビッツ:主力の情報資産プラットフォームは大幅増収増益

2012年10月10日 10:06

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■前期より開始したメディアストラテジーの売上は3倍以上の増収

  パイプドビッツ <3831> (東マ)は1日、今期第2四半期決算説明会を開催した。

  第2四半期業績は、売上高11億3百万円(前年同期比35.9%増)、営業利益1億44百万円(同76.2%増)、経常利益1億42百万円(同72.3%増)、純利益82百万円(同49.6%増)と大幅増収増益を達成した。

  取締役CFO大屋重幸氏は、第2四半期を振り返り、「今期13期につきましては、上期は非常に順調に終えることが出来ました。引き続き好調を維持していると会社のほうでは捉えています」と語っているように、第2四半期は、順調そのものであった。

  主力である情報資産プラットフォームの業績は、売上高8億84百万円(同26.2%増)、セグメント利益1億79百万円(同30.4%増)と大幅増収増益であった。

  前期より開始したメディアストラテジー(広告ソリューション)は、売上高1億99百万円(同206.7%増)、セグメント利益△6百万円(同22百万円増)と売上が3倍以上になったことで、利益面でも赤字幅の大幅な圧縮が実現している。通期では黒字化を見込んでいる。

  EC運営は、売上高20百万円(同56.4%減)、セグメント利益△27百万円(同1百万円減)と売上高が半減したものの、利益面ではほぼ前期並みとなっている。

■建築、医療分野でのクラウドサービスを開始

  上半期のトピックスを振り返ると、スパイラルの有効アカウント数は、3月1日で3,000件を突破しているように順調に伸びている。一方で、アカウント数を更に増やすために、バージョンアップを行い、3月21日にスパイラル1.11.1、7月24日にスパイラル1.11.2の提供を行っている。また、新サービスである建築クラウドサービス「ArchiSymphony」、医療・医材クラウドサービス「JoyPla」の提供を開始し、建築、医療分野での顧客開拓を始めている。1月からはじめたスパイラルプレースは7ヶ月間で契約件数5,000件を突破するなど当初予想を上回るペースで契約件数を伸ばしている。更に、大阪、福岡に続き、9月1日に札幌支店を開設するなど、営業エリアの拡大を図っている。この様な取り組みの結果、スパイラルの有効アカウント数は8月末現在で、3,419件と前年同期比1,093件増となっている。スパイラルプレースは1年間は無料であるため、有効アカウント数には入れていないが、来期の2月からは1年が経過し、有料化となるところが出てくるため、有効アカウント数として計上されることになる。

■スマートフォンが普及期である現在、真の意味のクラウド戦略を取る

  現在の状況について、代表取締役社長CEO佐谷宣昭氏は、「ご存知のように、スマートフォンが非常にすごい勢いで普及していまして、ユーザーの日常生活が少しずつ変わってきていることを実感されていると思います。そのような中で、クラウド事業を行っている当社としては、スマートフォンが普及期にある現在において、真の意味のクラウド戦略を取っていきます。創業期からスパイラルのサービスを事業者向けに提供してまいりましたが、どうしてJoyPlaみたいな医療向けサービスを始めるのか、どうして建築向けサービスを始めるのかということを質問されることがあります。基本的にはBtoBで事業者向けにサービスを提供してまいりました。特に現在3,400強のお客様がいらっしゃいますが、そのうちの9割が直販のお客様です。私どもが提供するシステムは、企業とその顧客に係るシステムですので、それなりの規模のお客様に対するサービスとなります。基本的には中堅以上のお客様に、自然に導入が進むようになり、当然ながら中堅以上のお客様に対する営業戦略を取るようになりました」。

■地域、業界向けの課題解決のビジネスプラットフォームを提供

  「ところが、段々アカウント数を伸ばしていくと、どうしても中小零細企業の皆様にも営業するようになります。我々も、町の洋服屋さん、飲食店さん、美容院さんを訪問するわけです。我々はシステムの導入ではなく、CRMをやって欲しいと思っています。例えば、美容室さんですとお客様と美容室でないところでもコミュニケーションすることで、再来店が促進することが出来ます。他社のように、新規顧客開拓ばかりを目指す営業方法から脱却して、本当に評価される美容師さんがお客さんを獲得していく方法を提案していました。しかし、入会しないという状況が続いていました。そこで、1システムを提供するという発想を変えて、地域にいらっしゃる事業者さんをまとめて一つの情報プラットフォームでCRMを行いませんかという提案に切り替えました。その結果、地域、業界向けの課題解決のビジネスプラットフォームを提供するようになりました。『美歴』とか『I LOVE 下北沢』といった地域活性化のプラットフォームに繋がっています。この様に、2番目のビジネスプラットフォームということで、我々が資源を差し上げて、アカウント数を増やすという戦略が成り立っています。3つ目ですけれども、我々の周りでビッグデーターに並んでオープンデーターという言葉が出始めました。これが意味するところは、個人情報保護法から10年経ちますが、各会社さんが今まで、お客様の情報を管理して、厳重なファイアーウォールで守ってきました。ところが、状況が変わってきているのか、これからはお客様の同意があれば業者間で情報を積極的に共有して、役立てて行こうという流れに変わってきています。オープンデーターの流れに沿い、色んな事業者間で取引される情報を横に繋いでいく、これは社会のため、業界を超えて、地域を超えて、情報を整理して再利用していくという仕組みに着手していきたいというのが、私共のこれからの戦略でございます」と語った。

■スパイラルプレースは13年2月期中を目処に有償版の提供を開始

  主力の情報資産プラットフォーム事業は、スパイラル(R)、スパイラルEC(R)、ネットde会計(R)に加え、スパイラルプレース、ArchiSymphony、JoyPla、美歴といった、スパイラルとのシナジー効果が期待できる新規事業が進んでいる。

  今期13年2月期業績予想は、売上高23億円(前期比28.5%増)、営業利益3億20百万円(同40.5%増)、経常利益3億20百万円(同41.2%増)、純利益1億89百万円(同35.5%増)と大幅増収増益を見込む。

  特に、スパイラルプレースは、繰り返しになるが、開始から7カ月で契約件数5,000件を突破しているように、予想を上回るスピードで獲得件数が伸びている。しかも、13年2月期中を目処に有償版の提供を開始することから、来期は更に売上の拡大が期待できる。

  14年2月期業績予想は、売上高30億円(13年2月期比約1.3倍)、営業利益7億円(同約2.2倍)、経常利益7億円(同約2.2倍)、純利益4億20百万円(同約2.2倍)、有効アカウント数10,000件(同約2倍)と急成長が見込まれる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

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