【アナリストの眼】アイ・エム・アイ株価、まず年初来高値1620円目標、指標割安

2012年10月10日 09:46

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【今、この銘柄】

  医療機器輸入商社のアイ・エム・アイ <7503> (JQS)の株価が戻り歩調となっている。通期業績上振れの可能性などを支援材料として、年初来高値も視野に入るだろう。

  人工呼吸器を主力として、麻酔器、脳機能モニタ、赤外線酸素モニタ、体温管理機器、高機能患者シミュレータなどの販売・レンタル・メンテナンス事業を展開している。競争力の高い新商品の導入を進めるとともに、利益貢献度の低いビジネスの撤退・縮小も進め、売上高営業利益率20%台の高収益体質を維持している。

  今期(12年12月期)業績(非連結)の会社予想は売上高が前期比4.3%増、営業利益が同3.9%増、経常利益が同2.3%増、純利益が同3.8%増としている。レンタルやメンテナンスの需要が堅調で、原価改善効果も寄与する模様だ。通期会社予想に対する第2四半期累計(1~6月期)の進捗率は、売上高が50.0%、営業利益が55.2%、経常利益が55.4%、純利益が56.7%と高水準である。想定為替レートを1米ドル=80円としており、円高メリットも考慮すれば上振れの可能性があるだろう。

  株価の動きを見ると、7月31日には1394円まで調整したが、9月中旬~下旬から強基調の展開となり、足元では1500円台を回復した。9日の終値1519円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS185円68銭で算出)は8倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間60円で算出)は4%近辺、実績PBR(前期実績のBPS2059円76銭で算出)は0.7倍台となる。

  日足チャートで見ると、1400円台前半でのモミ合いから上放れの形となった。また週足チャートで見ると、抵抗線だった13週移動平均線と26週移動平均線を一気に突破して、戻り歩調の展開となっている。指標面の割安感、通期業績上振れの可能性、成長分野である医療機器関連のテーマ性が支援材料であり、2月29日の年初来高値1620円が視野にいるだろう。(本紙・編集長水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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