【相場熟者が答える投資相談】森下仁丹は「カプセル事業」の有望性に期待して買い増しも

2012年10月6日 18:13

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  【問い】 森下仁丹 <4524> (東2)を持っています。今後の見通しをお願いします。

  【答え】 5日(金)は23円高の365円と買われています。

  5日後場立会い中、同社は、カプセル皮膜の研究開発成果として、大腸で特異的に崩壊するカプセルに関する特許を取得したと発表しました。これを材料視した買いが入りました。同社はシームレスカプセルの付加価値向上を目指して技術開発に積極的に取り組んでいますが、この大腸特異崩壊性カプセルは、耐酸性の機能を持たせた多層の皮膜で独自のカプセルを製造。ビフィズス菌などを胃酸から守る技術を応用し、錠剤や他のカプセルに比べサイズが小さく飲み易いことが特徴で、カプセルに包む内容物を大腸に直接届けることから、高付加価値なシームレスカプセルとして期待度は高いと思われます。

  また、同社は、公立大学法人大阪府立大学大学院工学研究科の小西康裕教授ら研究グループと共に独自のシームレスカプセル技術を応用した希少金属回収システムの開発を推進していますが、「微生物を利用した環境調和型高効率レアアース・レアメタル回収プロセスの事業化に向けた実証事業」が、経済産業省から事業化支援として、平成23年度希少金属使用量削減・代替技術開発設備整備費等補助事業に採択されたことや、新独自素材である「ザクロの新たな機能性研究および栽培条件等の検討」に対し、農林水産省の補助事業に採択されたことなど、中長期的な期待材料を内包しています。

  足元の業績、今3月期売上高は100億円(前期比16.8%増)、営業利益は5億円(同78.9%増)と好調が見込まれ、続く来3月期も増収増益と続伸が観測されています。

  株価は、6月11日につけた年初来の高値419円から5月15日に年初来の安値298円と調整。その後、もみ合いとなっていましたが、340円処で下値を固め、出直る動きとなっています。24カ月移動平均線がしっかりサポートラインとしていますので、中長期的に強きな見方はできます。基本的には、押し目買い優位の展開が続くと期待されますので、買い増しも十分可能でしょう。(株式評論家・摩周湖)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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