【編集長の視点】株価反落の一六堂は逆張り好機、指標割安、1部指定替えも着々

2012年10月3日 11:21

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<マーケットトーク>

  一六堂 <3366> (東2)は、24円安の434円と急反落して始まっている。前日2日大引け後に今2月期第2四半期(2Q)累計業績の開示と同時に、7月30日に続く2回目の立会外分売を発表、2Q累計業績が今年7月9日の上方修正通りに連続増益率を伸ばし、立会外分売で東証1部指定替えが着々と進んでいるが、株価的には立会外分売による目先の需給悪化を嫌い、6月26日につけた東証2部上場来高値510円を前に利益確定売りが増勢となっている。

 今回の立会外分売は、前回7月(分売価格399円)と同様に、東証1部指定替えの申請を行っている同社が、この実現に向け形式要件の一つの株主数の充足、分布状況の改善、流動性の向上を図るために実施する。分売予定株式数は3万6000株、分売実施期間は10月18日から10月22日までと予定している。

 一方、2Q累計業績は、上方修正通りに前年同期比9%増収、88%経常増益、5.5倍純益増益となった。東京都内のビジネス街を中心に出店立地を厳選して出店し、客単価5000円前後の高価格帯和食居酒屋「天地旬鮮 八吉」が好調に推移、漁港で鮮魚を直接買い付けることのできる買参権を活用して戦略的な営業を続けたことなどが要因となった。

 2月通期業績は期初予想に変更はなく、純利益は、4億7300万円(前期比53%増)と続伸し、年間配当も7月の上方修正通りに16円(前期実績は株式分割の権利落ち換算で14.25円)へ連続増配する。

 株価は、昨年12月の東証2部上場以来、好業績評価で下値を切り上げ上場来高値をつけ、392円まで調整、今年9月25日に東証マザ-ズに新規上場され高人気となった同業他社のエー・ピーカンパニー <3175> (APC)(東マ)との比較感も働き400円台での上値を伸ばした。PERは7倍、PBRは0.8倍、配当利回り3.6%と割安であり、下値逆張り余地も示唆している。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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