【アナリストの眼】女性の登山ブーム享受のティムコ、今期営業益2.5倍に上ブレも

2012年9月21日 10:24

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【今、この銘柄】

  フィッシング用品やアウトドア用品を企画・開発・販売するティムコ <7501> (JQS)は、今期(12年11月期)通期業績上振れの期待が高まっている。株価は出直り感を強めて年初来高値を窺っており、10月5日予定の第3四半期累計(11年12月~12年8月期)の業績発表が接近して、さらに上値を追う可能性があるだろう。

  今期通期業績(非連結)の会社予想は、売上高が前期比4.5%増の28億24百万円、営業利益が同2.5倍の44百万円、経常利益が同77.8%増の48百万円、純利益が10百万円(前期は13百万円の赤字)の大幅増益見込みとしている。女性の登山やランニングのブームなども追い風として、販売が好調な模様である。通期会社予想に対する第2四半期累計(11年12月~12年5月期)の進捗率は、売上高が51.1%、営業利益が77.3%、経常利益が85.4%、純利益が30.0%と高水準だったため、さらに通期上振れの期待が高まっている。

  株価の動きを見ると、7月26日の直近安値541円をボトムとして出直り歩調の展開となった。9月19日には592円まで上昇し、2月24日に付けた年初来高値595円に接近している。20日の終値587円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS3円55銭で算出)は165倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間17円50銭で算出)は3%近辺、実績PBR(前期実績のBPS2419円12銭で算出)は0.2倍台となる。

  日足チャートで見ると、25日移動平均線回復後は強基調の展開だが、過熱感はないようだ。また週足チャートで見ると、26週移動平均線を回復して続伸し、トレンド好転の可能性が高まっている。通期業績の上振れ期待が支援材料であり、2月24日の年初来高値595円を突破すれば、11年10月の戻り高値648円も視野に入るだろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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