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アンリツが送受信性能評価を1台でできるテストセット開発
アンリツが、無線LANや移動通信規格などマルチシステムに対応した無線通信モジュールの送受信性能評価を1台で可能とするユニバーサルワイヤレステストセットMT8870Aおよび送受信テストモジュールMU887000A、測定ソフトウェアMX8870xxA、波形ファイルMV8870xxAを開発したと発表。9月19日から販売を開始し、1年間で1000台の販売を目指す。
モバイルデータトラフィックの急増やユーザーの利便性向上の観点から、スマートフォンやタブレット端末では、無線LANを経由したインターネットアクセスやBluetoothを用いたハンズフリー通話など、近距離無線通信システムの活用が広がっており、端末に搭載される無線通信モジュールもマルチシステムとして開発されている。このモジュールの製造には、複数の移動通信/無線通信規格に対応した計測器が必要となるものの、従来は個々の専用計測器を用いる必要があったことから、生産設備が大規模になるとともに、測定効率の低下が課題となっていた。
この課題に対しアンリツは、MU887000A、MX8870xxA、MV8870xxAを搭載したMT8870Aに試験対象となる無線通信モジュールを接続することにより、送受信性能評価で必要となる送信パワーや変調精度測定、受信感度測定が行えるテストシステムを開発。これにより、最新の無線LAN規格であるWLAN IEEE802.11acやBluetoothなどの近距離無線通信規格、LTE-FDD、W-CDMA/HSPA、CDMA2000などの移動通信規格に対応したマルチシステムの無線通信モジュールの送受信性能評価を1台の計測器で実現。生産性向上、製造ラインの省スペース化、設備コスト削減に貢献するものとなっている。
スマートフォンとの連携が可能なスマート家電が発表されるなど、身の回りにあるあらゆる機器が無線で繋がり始めており、今後もこの傾向は続くであろう。こうした中、上記テストシステムの様な開発がなされるのは必然と言えるのかもしれない。利便性をもたらす技術にだけでなく、それを支える技術にももう少しスポットライトが当たっても良いのではないだろうか。
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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