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【編集長の視点】住友金属鉱山は4連騰、自己株買いに意外性、国際緊張で上値十分
<マーケットトーク>
住友金属鉱山 <5713> は、48円高の1058円と4営業日続伸して始まっている。連休前の14日大引け後に発表した自己株式取得を歓迎して下げ過ぎ訂正買いが増勢となっている。
マーケットには、「まさか、同社が自己株式取得をやるとは」という意外性もあったといえる。それに、金価格そのものは利益確定売りで反落したものの高値水準をキープし、最近の日中関係などをみれば、ある意味「有事の金」ということもある。高値絶対期日を通過することなども加わり、値上がりチャンスは3倍付けとの期待も高めている。
自己株式取得は、経営環境の変化に対応して機動的な資本政策遂行を可能とすることを目的にしており、取得株式数の上限を1100万株(発行済み株式総数の1.96%)、取得総額を100億円、取得期間を9月18日から11月6日までとして市場買い付けする。
一方、金価格は、同社業績の大きな変動要因となっているが、9月13日にFOMC(米連邦公開市場委員会)で金融の量的緩和第3弾(QE3)が決定され、金先物市場に投機資金が流入するとの思惑で米国市場で金価格が続伸し、14日には一時、1トロイオンス=1780.2ドルと2月29日以来の6カ月半ぶりの高値をつけた。前日17日は、利益確定売りで2.10ドル安の1トロイオンス=1770.6ドルと反落したものの、なお同社の今3月期業績の想定金価格1トロイオンス=1650.0ドルを上回っているだけに、業績上ぶれ期待につながっている。
株価は、今年8月に今期第2四半期累計業績を下方修正したことが響いて800円台下位での下値固めが続き、3月27日につけた年初来高値1270円の絶対期日が到来することから信用買い残の整理が先行して年初来安値785円まで突っ込んだ。絶対期日通過とともにPER8倍台、PBR0.8倍の下げ過ぎ訂正が続こう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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