【アナリストの眼】システムインテグレータ、中期経営計画で利益さらに拡大、割安

2012年9月11日 09:13

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【今、この銘柄】

  システムインテグレータ <3826> (東マ)は、ERP(基幹業務システム)ソフト、ECサイト構築ソフト、開発支援ソフト、プロジェクト管理ソフトなどを中心として、パッケージソフトウェアの開発・販売・保守事業を展開している。無借金経営も特徴である。

  足元の業績は好調な模様であり、7月6日には今期(13年2月期)第2四半期累計(3~8月期)について会社予想を売上高、利益ともに増額修正している。ECサイト構築ソフトが好調な模様であり、パッケージソフト製品の償却負担減少、プロジェクト管理の徹底なども寄与して、増額修正後の営業利益は前年同期比66.7%増、経常利益は同87.5%増、純利益は同2.0倍の大幅増益見込みである。

  中期経営計画(13年2月期~15年2月期)では、数値目標として15年2月期の売上高28.5億円(12年2月期比38.0%増)、営業利益4.6億円(同54.9%増)を掲げ、15年2月期に東証2部市場への指定替えを目指している。また事業基盤強化に向けては、保守・サービスの有償化進展やストック化率向上などの戦略を推進し、資本・業務提携したエイジア <2352> 、およびヴィンキュラムジャパン <3784> とも連携して、中国市場に本格参入する模様だ。

  株価の動き(8月31日を基準日として1株を200株に分割)を見ると、8月16日の株式分割発表が刺激材料となり急騰する場面があったが、反落して足元では500円台前半で推移している。9月10日の終値537を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想に株式分割を考慮したEPS72円25銭で算出)は7~8倍近辺、今期予想配当利回り(株式分割後の会社予想の年間15円で算出)は2%台後半、実績PBR(前期実績に株式分割を考慮したBPS518円03銭で算出)は1.0倍近辺となる。

  週足チャートで見ると、反落して26週移動平均線を割り込んだが、徐々に下値を切り上げる形である。また日足チャートで見ると、やや下げ渋り感を見せている。指標面に割高感はなく今期好業績見通しも考慮すれば、反発が期待されるだろう。第2四半期累計の業績発表が接近すれば、思惑で動意付く可能性もありそうだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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