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【アナリストの眼】国際計測器、配当利回り6%台、営業利益も40%超増益
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自動車関連向け試験装置大手の国際計測器 <7722> (JQS)は、株価が調整一巡感を強めている。今期業績は改善見通しであり、高配当利回りにも見直し余地がありそうだ。
今期(13年3月期)第1四半期(4~6月期)連結業績は、売上高が前年同期比8.1%増の17億98百万円、営業利益が1億18百万円の赤字(前年同期は78百万円の赤字)、経常利益が1億66百万円の赤字(同79百万円の赤字)、純利益が1億20百万円の赤字(同77百万円の赤字)だった。中国で一部顧客への納品検収が第2四半期(7~9月期)にずれ込んだが、主力の自動車タイヤメーカー向けバランシングマシンが概ね順調だった。ただし為替の円高影響で赤字幅が拡大した。受注高は26億30百万円で同26.2%減少したが、ほぼ計画水準としている。国内受注に関しては、新分野の主力製品と位置付けている電気サーボモーター式振動試験機も寄与して、計画を上回った模様である。
通期見通しについては前回(5月15日公表)の会社予想を据え置いた。売上高が前期比1.2%増の110億円、営業利益が同48.3%増の17億円、経常利益が同40.6%増の16億50百万円、純利益が同58.1%増の8億80百万円と大幅増益見込みである。通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は低水準だが、設備投資関連のため第2四半期と第4四半期(1~3月期)の売上構成が高くなる収益構造であり、現時点では特にネガティブ材料にならないだろう。配当も年間40円(第2四半期末15円、期末25円)の予想を据え置いた。
株価の動きを見ると、8月8日の第1四半期連結業績発表後も大きな動きはなく、7月下旬以降は概ね630円~660円近辺でのモミ合い展開となっている。3日の終値648円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS62円79銭で算出)は10~11倍近辺、今期予想配当利回りは6%台、実績PBR(前期実績の連結BPS444円36銭で算出)は1倍台半ばとなる。
週足チャートで見ると、26週移動平均線が戻りを圧迫する形だが、下値を切り上げて調整一巡感を強めている。今期業績の改善見通しや高配当利回りに見直し余地が大きく、反発のタイミングが接近しているだろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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