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【アナリストの眼】新和内航開運、鉄鋼、セメント輸送量の増加傾向が鮮明に
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鉄鋼やセメント関連の内航海運輸送が主力の新和内航海運 <9180> (JQS)は、7月31日に今期(13年3月期)第1四半期(4~6月期)連結業績は発表し、第2四半期累計(4~9月期)見通しの修正も発表した。さらに8月10日には第2四半期累計見通しについて2回目の修正を発表した。
第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比2.9%減の44億79百万円、営業利益が2億46百万円の赤字(前年同期は54百万円の黒字)、経常利益は2億53百万円の赤字(同47百万円の黒字)、純利益は1億82百万円の赤字(同14百万円の黒字)だった。鉄鋼関連を中心に荷動きが低調だった。
8月10日修正後の第2四半期累計見通しは、7月31日修正に対して売上高を1億13百万円増額の94億22百万円(前年同期比1.7%増)、営業利益を84百万円増額の80百万円(同78.7%減)、経常利益を83百万円増額の73百万円(同79.5%減)、純利益を47百万円増額の58百万円(同69.6%減)とした。7月31日修正では燃料油価格上昇などで営業利益と経常利益を減額し、船舶売却益で純利益を増額したが、8月10日修正では鉄鋼やセメントの輸送量増加が見込めるとして売上高、利益ともに増額した。
通期見通しについては4月27日公表の会社予想を据え置き、売上高が前期比0.2%減の185億96百万円、営業利益が同33.5%減の7億56百万円、経常利益が同34.1%減の7億46百万円、純利益が同40.4%減の4億18百万円としている。配当も年間5円(期末一括5円)の予想を据え置いた。通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は低水準だが、第2四半期(7~9月期)以降に輸送量が回復傾向を強める模様だ。
株価の動きを見ると、売買高が少なく方向感をつかみにくいが、8月20日に年初来安値400円を付けた。8月10日の第2四半期累計の増額修正も材料視されていないようだ。8月23日の終値400円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS35円43銭で算出)は11~12倍近辺、今期予想配当利回りは1%台前半、実績PBR(前期実績の連結BPS496円78銭で算出)は0.8倍近辺となる。やや割安な水準であり、当面は400円台を維持して調整一巡感を強めるかどうかポイントだろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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