【銘柄診断】コマツは今期の減額は織り込みを終了、好材料の具体化を期待する動きに

　　コマツ <6301> は証券各社の判断格下げの動きが相次いでいたが、ここへきてようやく一部証券が新規に「買い」に格付け、目標価格２８００円を打ち出してきたことで見直しの目が向かい始めている。

　　７月３１日に発表された今２０１３年３月期の第１四半期は営業利益が５５７億円と前年同期比１８％ダウン、つれて、通期の営業利益が３１５０億円から２６２０億円（前期比２％増）へ引き下げられた。

　　株価は８月１日に１５８１円の年初来安値を更新、以後値戻しが進展しており、悪材料を飲み込んで次の展開を模索する動きになっている。

　　日本では復興需要が好調で、米国でも住宅市場の回復で環境が好転している。足かせとなっている中国市場も中国政府が新たな景気刺激策を計画しているとの報道もあり、そこらあたりが具体化するようだと、株価は鋭く反応することも考えられる。

　　押し目があるとすかさず個人投資家の買いが流入し、信用買い残が減少しないことが難点だが、同社を取り巻く環境が好転すればさらなる買い人気の高まりで利食い売りが消化される方向が予想される。（情報提供：日本インタビュ新聞社＝Ｍｅｄｉａ－ＩＲ）

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