【アナリストの眼】なお割安感強いクリナップ、住宅エコポイント終了でも業績堅調

2012年8月7日 15:49

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【今、この銘柄】

  システムキッチンのクリナップ <7955> は、6日の取引時間中に今期(13年3月期)第1四半期(4~6月期)連結決算を発表した。同時に第2四半期累計(4~9月期)と通期の業績予想の上方修正も発表した。配当については年間10円(第2四半期末5円、期末5円)の従来予想を据え置いた。

  第1四半期は、売上高が前年同期比40.2%増の260.08億円、営業利益が8.98億円(前年同期は9.5億円の赤字)、経常利益が8.49億円(同9.44億円の赤字)、純利益が5.07億円(同14.20億円の赤字)と大幅増収増益だった。震災復興需要に加えて、住宅エコポイント制度などの政策効果で、システムキッチンやシステムバスの販売が大幅に増加した。

  通期見通しについては期初時点の会社予想に対して売上高を12億円増額の1122億円(前期比8.5%増)、営業利益を2.5億円増額の26.5億円(同11.8%増)、経常利益を2.5億円増額の23.5億円(同12.8%増)、純利益を1.5億円増額の10.5億円(同51.3%減)とした。単純計算すると第2四半期累計を大幅上方修正し、下期を下方修正した形になる。住宅エコポイントの受け付けが被災県を除いて7月に終了したこともあり、下期を慎重に見ているようだ。ただし、修正後の通期会社予想に対する第1四半期実績の進捗率は、売上高が23.2%、営業利益が33.9%、経常利益が36.1%、純利益が48.3%となる。利益面では上振れの可能性もありそうだ。

  株価の動きを見ると、6月4日に年初来安値443円、7月25日と26日には448円を付けて下値固めの局面だったが、6日の取引時間中に4~6月期決算と通期見通しの上方修正が伝わると、前日比52円(11.36%)高の510円まで急騰する場面があった。終値でも前日比35円(7.64%)高の493円となった。

  指標面で見ると6日の終値は、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS22円54銭で算出)が21~22倍近辺、今期予想配当利回りが2%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1154円67銭で算出)が0.4倍台となる。PBRには依然として割安感が強いだろう。

  週足チャートで見ると13週移動平均線まで戻す形となったため、当面のターゲット水準は26週移動平均線の550円近辺だろう。ただし今期の好業績見通しを評価すれば、戻り歩調の展開となりそうだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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