新日鉄など4社、メキシコで自動車用鋼管事業を展開 合弁会社を設立

2012年8月6日 17:05

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 新日本製鉄、住友鋼管、住友商事及びメタルワンの4社は6日、今後大幅な伸長が見込まれるメキシコでの自動車用鋼管需要を確実に捕捉するため、今回メキシコに合弁会社を設立し、自動車用鋼管の製造・販売体制を構築すると発表した。

 メキシコの自動車生産台数(四輪)は、2011年では約260万台だが、日系自動車メーカーの新規進出及び生産能力増強等により、今後大幅な増加が見込まれている。これに伴い、新日鉄及び住友鋼管が得意分野とするミドル・ハイグレード領域の鋼管需要が急速に拡大することが想定されている。

 新日鉄、住友鋼管、住友商事及びメタルワンは、かねてよりメキシコにおける自動車用鋼管需要を捕捉していく観点から現地への進出検討を進めてきたが、今回メキシコに共同出資にて現地法人を設立し、グアナフアト州シラオ市内に進出用地を取得のうえ、工場の建設を開始する。合弁会社は、2013年6月からの生産開始を予定しており、日系自動車メーカー、欧米系自動車メーカー及び自動車部品メーカーに製品を供給していく。

 なお、合弁会社の出資構成は新日鉄55%、SPTアンドSCインベストメント25%(住友鋼管75%出資、住友商事25%出資)、メタルワン20%となっている。投資額は約3,900万ドル(約30億円)。生産能力は約2,000トン/月。

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