【銘柄診断】大日精化工業は底値到達感が強い、投資指標の割安さは格別な水準

2012年7月26日 09:39

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  大日精化工業 <4116> は7月5日のリバウンドの高値359円から再び整理に入り、7月24日には6月4日の安値に顔合わせの301円まで売り込まれた。

  ただ、株価指標的に見るとPERは5.2倍と割安が目立ち、PBRはわずか0.6倍に過ぎない。その上で配当利回りは4.0%と言う高さ。基本的に何故この水準にまで下げてきたのか、説明が付かないと言える。

  前2012年3月期は営業利益85億1700万円と前々期比11%減益を余儀なくされた。同社は色彩の総合メーカー。顔料を中心とした化学合成技術、着色技術により様々な素材を彩り、液晶やインクジェットプリントなどの情報機器などを手掛けている。

  今2013年3月期の上期は自動車向け需要が回復し、洪水被害を受けたタイの子会社は今秋、フル稼働が可能になる予定。遮熱塗料の新製品投入もプラス要因。そのため今3月期の営業利益は91億円と前期比6%の増益が見込まれている。

  これまでのピーク利益が2011年3月期の95億9600万円だから、今期の利益水準もかなり高い。マグロやふぐなど魚介類からコラーゲンも好調で生産増強に着手している。材料面でパンチ力が無いことが割安放置の要因だろう。勢いで下げる場面があるにしても、下値は限界ラインに到達している。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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