日産・ルノー連合、韓国・釜山工場でSUV「ローグ」を生産 約126億円を投資

2012年7月20日 12:16

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 日産・ルノー連合は20日、韓国へ1億6,000万ドル(約126億円)の投資を行うと発表した。この取り組みは、日産の小型クロスオーバーSUV「ローグ」の次期型モデルの需要見通しに対応すると同時に、ルノー三星(サムスン)自動車(RSM)の成長を加速させるために実施されるもの。

 韓国・釜山工場での「ローグ」の生産は、2014年より年間8万台の規模で開始される予定。なお、同工場は、韓国国内および海外60カ国向けに、今年18万台の生産を目指している。

 ルノーサムスン自動車は今年、「RSM 2012 リバイバルプラン」を発表している。次期型「ローグ」を釜山で生産することにより、同社の勢いはさらに増すことになる。この計画では、現在4車種のルノーサムスンの商品ラインアップを拡充すると共に、釜山工場で業界トップの効率性とコスト競争力を実現することを目指している。

 なお、ルノーサムスンは、「RSMリバイバルプラン」の一環として、2013年に新しい小型クロスオーバーおよびゼロ・エミッションの「SM3 ZE」を発売する予定。現在の商品ラインアップは、コンパクトカーの「SM3」、中型セダンの「SM5」、大型セダンの「SM7」、SUVの「QM5」となっている。また同社は、韓国における市場シェアについて、2011年の7%から10%に高めることを目指している。

 ルノー及び日産のカルロス・ゴーンCEOは、「韓国での生産能力の増強は、ルノーサムスンがコスト競争力と成長に対する目標を達成するため、アライアンス全体でサポートをしていくというコミットメントを明確に示したもの。今回の釜山での発表は、ルノー、日産、ルノーサムスンにとってユニークな『win-win-win』の関係を表したものであり、全てのパートナーにとってのアライアンスの柔軟性と、その力を証明するもの。私はルノーサムスンの従業員ひとりひとりが、今回のプロジェクトを成功裏に完了させるため、取り組んでいくものと期待している」と述べている。

 日産は、1994年に韓国のサムスングループと協力し、サムスン自動車の設立を支援した経緯がある。日産とサムスンは1995年に釜山工場の建設を開始している。ルノーは、2000年にサムスン自動車の株式の70.1%を取得してルノーサムスン自動車を設立し、韓国で事業を立ち上げた初めての欧州系自動車メーカーとなった。その後ルノーは、ルノーサムスンの株式保有割合を80.1%へと高めている。

 釜山工場の年間生産能力は30万台。ルノーサムスンの車両およびサービスは、10年連続で韓国内の顧客満足度が1位となっている。ルノーサムスンは、韓国内に199店舗のディーラーを展開し、器興には先進研究開発拠点およびデザイン拠点を有している。これらの拠点は、ルノーの高級モデルとSUVの開発において世界的に重要な役割を担っている。

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