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世界の主要経済指標(分析と市場の反応)6月25日分
【6月25日の主要経済指標と市場の反応】
■25日の日本株は円高で下落、アジア株は景気減速懸念で概ね軟調
25日の日本株式市場は下落した。為替が円高方向に傾いたことが弱材料視された。アジアの主要株式市場は景気減速懸念などで概ね軟調な展開だった。
欧州株式市場は概ね下落した。スペインとキプロスの金融支援要請などで売り優勢だった。
米国株式市場は下落した。住宅関連指標は強い内容だったが、欧州信用不安に対する警戒感が優勢だった。
■欧州株と米国株は欧州信用不安問題で下落、為替はリスク回避の円買い加速
≪25日 日本≫
日本株式市場は、主要経済指標の発表はなかったが、為替が円高方向に傾いたことを嫌気して、取引終了にかけて下落幅を広げる展開となった。
≪25日 アジア・オセアニア≫
中国などアジアの主要株式市場は概ね軟調な展開だった。中国の景気減速に対する警戒感が強く、中国・上海株式市場は約5カ月ぶりの安値水準だった。
≪25日 ユーロ圏≫
スペイン政府は25日、国内銀行の資本増強問題でユーロ圏に対して金融支援を正式要請した。この問題に関しては、スペイン政府は21日に銀行の資本不足が最大で620億ユーロに上ったと発表し、一方でユーロ圏諸国は9日に最大1000億ユーロの支援を表明しているが、正式要請では金額を明らかにしなかったこともあり、信用不安払拭につながらなかった。またスペイン政府の債務拡大に対する警戒感も広がり、スペインとイタリアの10年債利回りが上昇した。
キプロス政府は25日、ギリシャの金融部門に対するエクスポージャーの削減に向け、EUに対して金融支援を要請した。ユーロ圏の金融支援は5カ国目となった。格付け会社フィッチ・レーティングスは、キプロスの格付けを投機的水準に引き下げると発表した。
ギリシャでは、次期財務相に内定していたラパノス氏が健康上の理由で就任を辞退した。サマラス首相は網膜剥離の手術を受けたため、28日~29日のEU首脳会議を欠席する。
また28日~29日のEU首脳会議では、ユーロ圏共同債などの具体的な議論の進展が期待できないとの見方が広がった。このため欧州株式市場は概ね大幅下落し、外国為替市場ではユーロ売りが加速した。
≪25日 米国≫
米5月シカゴ地区連銀全米活動指数はマイナス0.45となった。4月のプラス0.08に比べて悪化した。
米5月新築住宅販売件数(季節調整後)は年率換算で36.9万件、前月比で7.6%増加となった。4月の年率換算34.3万件、前月比1.2%減少(前月比3.3%増加から下方修正)に比べて大幅改善した。市場予想も大幅に上回り、10年4月以来の高水準となった。また5月の販売価格の中央値は234.5千ドルで、4月の236.0千ドルに比べて下落したが、前年比では5.6%上昇した。
米国株式市場は大幅下落した。米5月新築住宅販売件数は高水準だったが、スペインとキプロスがユーロ圏に金融支援を要請したことに加えて、28日~29日のEU首脳会議で具体的な議論の進展が期待できないとの見方が広がり警戒感を強めた。格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスがスペインの銀行の格付け引き下げを発表するとの観測も嫌気した。外国為替市場ではドル買い・円売りが優勢だった。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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