火星探査機から漏れるテフロンオイル、火星調査の障害となる

2012年6月15日 06:00

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 火星における生命の痕跡を探る探査機「Curiosity」が8月6日に火星に到着する予定だ。Curiosityの役目は火星の岩石にドリルビットを当てて砕き、土壌サンプルを採取して持ち帰ることにある。しかし、計画に大きな問題が生じた。それはCuriosityから漏れるテフロンオイルだ。

 NASAの発表によると、Curiosityは採取用ドリルの動作時に衝撃によって漏れたテフロンオイルがビットに付着し、採取した岩石にテフロンが付着してしまうことが分かったという。そして、研究者たちにとっての問題は、テフロンには彼らが火星上で探しているものと同じ要素が含まれている点だ(SciencxeSPACE.COM本家/.)。つまり、「火星に高度な文明があった証拠」を100%確実に見つけてしまうということになる。

 研究者たちは、問題の重大さを知って解決策を模索している。まず考えられている対策は、ドリルへの衝撃を減らしてテフロンが付着するのを防ぐ方法。ドルの回転数を落として、分析システムにテフロンが付着するのを減らすことが考えられている。8月の火星到着まで、NASAチームは最善の策を考え続けることになりそうだ。

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