ムーンバットは急反発、梅雨入りで久々の動意は自然災害関連株の出番を示唆?!=浅妻昭治

2012年6月11日 11:01

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

アジザイの青色が目に鮮やかになり、ツバメが、頭上低く飛び交う姿を目撃すると梅雨入りである。日本の歳時記でお馴染みの風物詩である。

アジザイの青色が目に鮮やかになり、ツバメが、頭上低く飛び交う姿を目撃すると梅雨入りである。日本の歳時記でお馴染みの風物詩である。[写真拡大]

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

 アジザイの青色が目に鮮やかになり、ツバメが、頭上低く飛び交う姿を目撃すると梅雨入りである。日本の歳時記でお馴染みの風物詩である。その梅雨入りだが、前週土曜日の9日に気象庁が、関東甲信、北陸、東北の各地域も梅雨入りしたと宣言した。この梅雨入りに関して、最近の株式市場は季節性を失い、かつてほど律儀に反応することはなくなったが、きょう11日はこのシーズン・ストックの定番銘柄の雨傘製造・販売のムーンバット <8115> (大2)が、5円高の138円と急反発して始まっている。久しぶりの動意となるが、同社株のこの反発は、関連株への好波及への期待感も高めそうだ。

 というのも、この梅雨入りを前にした6月8日朝のNHKテレビのニュースでは、日本の雨傘の年間の販売本数は1億3000万本で、うち8000万本がビニール傘で占められているという統計を明らかにしたからである。例の雨が降ったらコンビニ店や駅の売店で手軽に買って、雨が止んだらどこかに置き忘れてしまうか、ポイ捨てしてしまうあのビニール傘が、全体の6割にも達するのである。雨傘も、低価格志向が強まっているとしたら、ムーンバットのブランド傘の出番はますます狭まることになるが、それが、きょうの急反発である。

 このところの東日本大震災・大津波以来、異常気象に起因するゲリラ豪雨、豪雪、竜巻などの大規模自然災害が頻発していることが関係して打診買いが入ったとすれば、自然災害関連株の出番も示唆していることになる。法面保護のライト工業 <1926> や気象観測のウェザーニューズ <4825> 、スコップの浅香工業 <5962> (大2)、土のうの前田工繊 <7821> (東2)などの出番も迫っていることになり、マークしておくのも一法ということかもしれない。(執筆者:浅妻昭治 株式評論家・日本インタビュ新聞 編集長)

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