村田製作所がBluetooth SMARTモジュールを量産開始

2012年5月30日 11:00

印刷

記事提供元:エコノミックニュース

 村田製作所が、Bluetooth low energy(BLE)規格に対応したBluetooth SMARTモジュールを発表。血圧計・体重計などのヘルスケア・フィットネス機器をはじめ、腕時計・小型センサ等の省電力機器、スマートフォンの周辺機器等への用途を見込み、2012年6月より量産を開始する。

 BluetoothおよびBluetooth low energy(BLE)とは、2.4GHz帯の電波を使った免許不要の近距離無線通信方式のこと。BLEは、ボタン電池で数か月から数年間の稼働を可能にする超低消費電力の通信技術であるため、健康管理・フィットネス・ホームネットワーク等の分野での普及が期待されており、ヘルスケア及びテクノロジー産業の有力企業で組織されている非営利団体「コンティニュア・ヘルス・アライアンス」でも採用されている通信手段である。

 BLEは今後、スマートフォンやタブレット端末などのモバイル端末に順次採用されていくことから、血圧計・体重計等の健康管理機器や、腕時計・小型センサ等の電池駆動機器とモバイル端末とをシームレスに接続する手段として、また、将来的にはスマートフォンに接続する機器やアプリケーションの広がりも期待できることから需要が高まっている。

 スマートフォンやパソコンなどの通信機器が介在することで繋がってきた近距離無線ネットワーク。血圧計・体重計などのヘルスケア・フィットネス機器へのBLE搭載が進めば、モバイル端末だけでなくワイヤレス健康機器間などでもデータを収集・管理できるようになる。同時に、ワイヤレス給電の技術も日々進化している。電源をはじめ、コードで機器を連結するのは過去のことと言える時代に入ったということかもしれない。

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

関連記事