世界最小の有人弾道ロケット

2012年5月25日 11:20

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記事提供元:スラド

 taraiok 曰く、

 2008 年にアマチュアのロケット技術者 Kristian von Bengtson 氏と Peter Madsen 氏によって設立された非営利団体「Copenhagen Suborbitals」は、政府の規制に縛られたり、大企業の資本や技術に頼らずに有人宇宙飛行をするにはどうしたらいいか、という目標を立てている (Gizmag の記事試験の動画 (パラシュートの展開失敗)本家 /. 記事より) 。

 Copenhagen Suborbitals の用意した有人宇宙船「Tycho Brahe」は非常にユニークだ。直径 0.62 m、全長 3.5 m、打ち上げ重量 300 kgで、一名分の体が入るキャビン部の長さは 2.3 m しかない。カプセルに頭部には視界が確保できる観測ドームが取り付けられている。まさしく世界最小の宇宙船と言える。

 Tycho Brahe の宇宙飛行は、最高高度 100 マイル (約 161 km) の範囲で弾道飛行を行うことで実現される。カプセルはすべて自動で運用され、搭乗者は操縦必要はない。同団体は「我々が開発した弾道飛行を行う宇宙船は、飛行中に無重力体験ができる余裕がある」と述べている。最初の有人飛行の日程はまだ決められていないが、搭乗者は共同創設者である Peter Madsen になるとしている。

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