【銘柄診断】ＮｏｗＬｏａｄｉｎｇは思惑買いに急騰劇も人気の持続は難しそう

　　ＮｏｗＬｏａｄｉｎｇ <2447> （名セ）の５月１１日に発表された今２０１３年３月期の見通しでは営業利益は３９００万円の損失（前期も１億４７００万円の損失）と低調見通し。主力事業のモバイルコンテンツのプロデュース事業が低迷していることが要因で、連続損失の業績から継続企業の前提に関する重要事象が注記されている。

　　中国及びロシアでの海外セールスプロデュース事業の立ち上げを行い、新規事業で建て直しを図っていく方針だ。そうした今後の新規事業への投資資金及び債務超過解消のための資金確保が求められている状況だ。会社側でもそうした資金調達の施策として、第三者割当増資による資金調達を検討していることを表明している。

　　調達の時期については、できるだけ早期に行う意向にあるが、そうしたファイナンスをめぐる思惑が、今回の株価急騰劇の背景といえそう。ただ、業績面で先行きが見えない状況に変わりはなく、株価の人気の持続性も疑問だ。（情報提供：日本インタビュ新聞社＝Ｍｅｄｉａ－ＩＲ）

【関連記事・情報】
・【銘柄診断】日野自動車は国内、海外とも上振れ見通し、株不足続き需給妙味も（2012/05/23）
・【話題株】ルックは波動の若さが買いを呼ぶ、売り残急増で仕手化に傾斜へ（2012/05/23）
・半導体・液晶・太陽電池の製造装置関連銘柄特集（１）（2012/02/24）
・【小売（家電量販店）特集（２）】家電量販店主要５社の事業戦略（2012/04/07）