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9日は、日経平均株価が前日比136円59銭(1.49%)安の9045円06銭と反落した。TOPIXは前日比10.74ポイント(1.38%)安の765.83と反落した。前日の欧米株式市場が下落したことに加えて、ギリシャの政局不透明感に対する警戒感を強めた。
終値ベースで見ると、日経平均株価は9000円台を維持したが2月13日(8999円18銭)以来の安値水準、TOPIXは2月3日(760.69)以来の安値水準だった。
日経平均株価の日中値幅は94円74銭だった。東証1部市場の売買代金は概算で1兆1941億円となり、前日の1兆1071億円に比べて増加し3営業日連続で1兆円を上回った。
前日8日の米国株式市場でダウ工業株30種平均株価は前日比76ドル44セント(0.59%)安の1万2932ドル09セントと5営業日続落した。ギリシャ連立問題が難航しているため、EUとIMFによる支援枠組みの崩壊に対する警戒感を強めた。前日比198ドル14セント安の1万2810ドル39セントまで下落する場面もあったが、終盤にかけて下落幅を縮小して下げ渋る展開だった。S&P500株価指数は前日比0.43%安と反落、ナスダック総合株価指数は前日比0.39%安と反落した。
この流れを受けて日経平均株価は前日比68円93銭安と売り優勢でスタートした。外資系証券9社経由の寄り付き前の注文状況は差し引き710万株の買い越し観測だったが、前日の欧米株式市場の下落を弱材料視した。
寄り付きの日経平均株価は徐々に下落幅を広げる展開となった。ギリシャの政局に対する警戒感が強く、為替がやや円高方向に傾いたことや、中国株式市場が軟調なスタートだったことも弱材料視された。
午後になると日経平均株価は一段安の展開となった。ギリシャの政局に対する不透明感が意識され、下値での買いも限定的だった。結局、この日の安値圏で取引を終了した。
東証1部市場の騰落銘柄数は値上がり銘柄152(全体の9%)、値下がり銘柄1478(全体の88%)だった。全体として軟調な展開だったが、セクター別にはゴム製品と空運が上昇した。一方で鉱業、建設、石油・石炭製品、非鉄金属、金属製品、機械、証券、保険、その他金融、不動産、海運、電気・ガスなどの下落が目立った。
東証1部市場の売買代金上位の個別銘柄で見ると、17位の富士重工業 <7270> 、23位の味の素 <2802> の大幅上昇が目立った。また2位のソフトバンク <9984> 、3位のホンダ <7267> 、9位のパナソニック <6752> 、15位のソニー <6758> 、16位の東芝 <6502> が上昇した。
一方で、1位のグリー <3632> 、7位のコマツ <6301> の大幅下落が目立った。また4位の日立製作所 <651> 、6位の三菱UFJFG <8306> 、8位のディー・エヌ・エー <2432> 、10位のシャープ <6753> 、11位の三井住友FG <8316> 、12位の三菱商事 <8058> 、13位の三井物産 <8031> 、14位の日産自動車 <7201> 、18位のファナック <6954> 、19位のキヤノン <7751> 、20位の野村ホールディングス <8604> が下落した。
5位のトヨタ自動車 <7203> は前日比変わらずとなった。
ギリシャの政局不透明感が主因だけに、昨年後半の再現とも言える展開が警戒されているだろう。当面は欧米株式市場と外国為替市場の動向次第となりそうだ。
ただし取引終了後にトヨタ自動車が発表した13年3月期の営業利益見通し1兆円は、保守的な数字が出てくるだろうという市場の大方の見方に対してやや強気な数字と受け止められている。これが市場全体の安心感につながるかどうかが明日の注目点だろう。
また「コンプガチャ」問題に揺れているソーシャルゲーム関連では、KLab <3656> が取引終了間際に「コンプガチャ」の廃止を表明した直後に、株価は急上昇した。さらにディー・エヌ・エー <2432> も取引終了後に「コンプガチャ」の順次廃止を表明した。長引いた懸念の収束につながるかどうかも明日の注目点だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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