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3月の貿易統計:黒字転換を阻む原油高
記事提供元:ライフパートナーズ
4月19日に財務省から発表された3月の「貿易統計速報(※1下部に説明あり)」。輸出は前年同月より5.9%増えて6兆2,042億円、輸入は10.5%増えて6兆2,868億円、貿易収支は826億円の赤字となりました。
地域別の輸出入状況に関する主要な変化は、米国向け輸出が+23.9%だったことくらいで、後はそれほど大きな変化はありません。
輸出において寄与度※2が大きかった品目を見ると、自動車が+4.6%と引き続き大きな伸びを見せています。輸入に関しては、原油および粗油が+3.8%、液化天然ガスが+3.7%と引き続き大きな伸びを見せています。
イラン産原油の輸入規制、世界的な金融緩和による過剰マネー、様々な要素が相まって価格が上昇している原油や、原発停止により代替燃料として使用量が増えている液化天然ガスの輸入増の影響で、輸入が底上げされていますね。これらの問題が解消するメドは依然として立っておらず、影響は長期に及びそうです。輸出は欧州に引き続き、中国に景気のかげりが見え始めており、依然として米国頼みの苦しい状況です。
※1日本から外国への輸出、外国から日本への輸入についての統計。
※2あるデータ全体の変化に対して、個々のデータの変化がどれくらい影響を及ぼしているかを表す指標。個々の寄与度の合計が全体の変化率(%)となります。
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