富士フイルム、ベトナム市場でデジカメ事業を拡大 直販体制を構築

2012年4月18日 13:20

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 富士フイルムは18日、経済成長著しいベトナムでデジタルカメラ事業の拡大を加速させるため、現地法人による直販体制を構築し、5月上旬より販売開始すると発表した。

 昨年9月に設立したメディカル製品の拡販を行う現地法人「FUJIFILM Medical Systems Vietnam Co., Ltd (フジフイルム メディカル システムズ ベトナム)」にデジタルカメラ事業部門を新設し、社名を「FUJIFILM VIETNAM Co.Ltd (フジフイルム ベトナム)」に変更して新たにスタートする。高画質、高品位な質感に徹底的にこだわり、発売以来好評を得ているレンズ交換式プレミアムカメラ「FUJIFILM X-Pro1」をはじめとした高級機種「Xシリーズ」を中心に、デジタルカメラ製品の販路の拡大や広告宣伝を強化し、同事業の販売戦略をダイナミックに展開していく方針。

 富士フイルムは、高級機種「Xシリーズ」からエントリークラスまで幅広いラインアップでデジタルカメラ事業を展開しており、製品の拡販が見込まれる地域での体制を強化している。昨年はウクライナ、韓国、インドネシアに現地法人を設立し、デジタルカメラ事業の拡大を図ってきた。

 ベトナムは、人口約8,800万人と規模が大きく、年率6~7%の着実な経済成長をしている地域で、デジタルカメラにおいても高い潜在需要が期待されている。富士フイルムは、これまで現地の販売代理店を通じてデジタルカメラを販売してきたが、今回直販体制に切り替え、同地でのデジタルカメラ事業のより一層の拡大を図る。

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