リコー、東北リコーに新型トナー生産設備を増設 約110億円を投資

2012年4月18日 11:08

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 リコーは17日、100%子会社である東北リコー(宮城県柴田郡)の工場内に、リコーの新型重合トナー「PxP-EQトナー」の生産設備を増設すると発表した。今年5月1日に着工し、2013年6月に稼動する予定。増設への投資額は約110億円の見込み。

 「PxP-EQトナー」は、カラーデジタル複合機やプロダクションプリントソリューションズ向けプリンターに搭載される新型重合トナーで、同トナーの需要は今後急速に拡大すると見込まれている。「PxP-EQトナー」の生産設備はリコー沼津事業所にあるが、今回新たに東北リコーに生産設備を増設する。

 東北リコーでは、重合トナーの第二の生産拠点として2010年6月から5ラインが稼動しているが、今回はその工場建屋内に新たに3ラインを増設する。これにより、年間約1,800トンの生産能力増強となり、リコー沼津事業所および東北リコーのトータルで年間約1万5,800トンに拡大し、今後の需要拡大に対応していく。

 「PxP-EQトナー」は、トップクラスの低融点化と延展性(のびやすさ)向上が図られており、従来機比で標準消費電力(TEC)を22~34%削減するとともに、より自然で見やすい画像の形成を可能にしている。

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