HOYA、ブラジルの眼鏡レンズ製造販売会社を完全子会社化

2012年4月3日 17:16

印刷

 眼鏡レンズの製造販売をグローバルに行うHOYAビジョンケア・カンパニーは3日、ブラジルでの独占的パートナーであるOptotal Hoya S.A.(オプトータルHoya)の株式を全て取得し、完全子会社化したと発表した。Optotalはブラジル最大の特注レンズ工場を持ち、また最大級の卸売販売網を有する会社。

 HOYAビジョンケア・カンパニーは1992年に初めてOptotalと販売代理店契約を結び、2007年には特注レンズ製造の合弁会社であるOptotal Hoya S.A.を設立した(HOYA持分25%)。以来Optotalはブラジルで着実に成長を続け、高品質の累進屈折レンズカテゴリーにおいて国内トップシェアを獲得するまでに至った。Optotalは現在400人の社員を擁し、2008年からの売上の年平均成長率は28%に上る。

 Optotalを完全子会社にすることで、HOYAビジョンケア・カンパニーは南米での存在感を高め、急速な成長を続けるブラジル市場により積極的な事業展開を進めることができる。なお、2013年までにブラジルの人口は2億人を突破し、累進屈折レンズのターゲットである45歳以上の人口は5700万人を超えると予想されている。

関連記事