【外国為替市場展望:ユーロ・円相場】基調としてユーロ高・円安の地合い継続

2012年4月1日 09:03

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【外国為替市場フューチャー:4月2日~6日のユーロ・円相場見通し】

■1ユーロ=108円台~112円台を想定

  来週(4月2日~6日)のユーロ・円相場については、スペイン国債利回りの動向に注意が必要だが、3月30日のユーロ圏財務相会合で金融安定網の規模拡充を決定したことで、ユーロ圏債務危機問題に対する警戒感が一段と後退しているため、基調としてユーロ高・円安の地合いが継続する可能性が高いだろう。概ね1ユーロ=108台~112円台での展開を想定する。

  前週(3月26日~30日)のユーロ・円相場は、概ね1ユーロ=108円50銭近辺~111円20銭近辺のレンジで推移した。ユーロ圏の景気減速懸念やスペインの国債利回り上昇などで、一時的にリスク回避のユーロ売り・円買いが優勢になる場面もあり、ユーロ高・円安一服の展開となった。しかし週末30日の海外市場では、金融安定網拡充の決定を受けて、終盤に1ユーロ=110円50銭~60銭近辺に円が下落しており、基調としてのユーロ高・円安の地合いに変化はないと考えられる。

  ユーロ圏債務危機問題が根本的に解決したわけではなく、引き続きスペインの国債利回り動向などに注意は必要だが、当面はユーロ圏の景気動向やECB(欧州中央銀行)の金融政策、さらには日米の金融政策に対する思惑などが焦点となりそうだ。そして4月4日のECB理事会と記者会見、6日の米3月雇用統計、9日の日本2月経常収支、9日~10日の日銀金融政策決定会合などの重要イベントを控えているため、常識的に考えれば様子見ムードを強めてモミ合う展開となる可能性もあるだろう。

  ユーロ圏に関する動きを整理すると、26日に独メルケル首相が、EFSF(欧州金融安定基金)とESM(欧州安定メカニズム)を並行して運用する案を受け入れる用意があると述べ、従来の反対姿勢を転換した。そして30日のユーロ圏財務相会合では、金融安定網(EFSFとESMの合計)融資能力を5000億ユーロから7000億ユーロ(=EFSF2000億ユーロ+ESM5000億ユーロ)に引き上げることを決定した。EFSM(欧州金融安定化メカニズム)が拠出した490億ユーロ、およびギリシャに対する530億ユーロの2国間融資を加えると、ユーロ圏は8000億ユーロのファイアウォール(防火壁)を構築することになったとしている。また30日には、スペイン政府が2012年予算の下で省庁歳出を16.9%削減することを明らかにした。

  当面の注目スケジュールとしては、4月1日の中国3月PMI、2日の3月日銀短観、ユーロ圏2月失業率、ユーロ圏3月製造業PMI改定値、米3月ISM製造業景気指数、3日の豪中銀理事会、米2月製造業新規受注、米FOMC(連邦公開市場委員会)議事録(3月13日分)公表、4日の独2月鉱工業受注、ユーロ圏2月小売売上高、ユーロ圏3月総合・サービス部門PMI改定値、ECB理事会と記者会見、米3月ADP雇用報告、米3月ISM非製造業景気指数、4日~5日の英中銀金融政策委員会、5日の独2月鉱工業生産、米新規失業保険申請件数、6日の仏2月貿易収支、米3月雇用統計などがあるだろう。

  その後の注目イベントとして、9日の日本2月経常収支、中国3月CPI、9日~10日の日銀金融政策決定会合、10日の中国3月貿易統計、11日の米3月財政収支、12日の仏2月経常収支、米2月貿易収支、13日の中国3月小売売上高、中国第1四半期GDP、16日のユーロ圏貿易収支、米3月小売売上高、18日のユーロ圏2月経常収支、19日の日本3月貿易統計、20日のG20財務相・中央銀行総裁会議などが予定されている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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